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和田勇前会長の提案否決で積水ハウス経営陣勝利の株主総会内容

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積水ハウスが23日に株主総会を予定通り行いましたが、和田勇前会長らが行った株主提案は否決、阿部俊則会長ら現経営陣の”勝利”が速報で伝わりました。

積水ハウスの株主総会の様子をニュース速報よりお伝えします。

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積水ハウスの株主総会で否決

積水ハウスの株主総会が、23日に予定通り行われました。

この日の株主総会では、積水ハウス前会長の和田勇氏が、株主提案を行うということで、その行方が注目されていましたが、提案は否決されたということが速報で伝わっています。

前会長の和田勇氏は自身を含む11人の取締役選任を提案していましたが、会社側の提案が全面支持された形となり、和田氏の提案は受け入れられませんでした。

積水ハウス株主提案への賛成票の割合

和田氏の経営陣刷新の提案に対して、阿部会長は7割前後の賛成票を獲得、大して、和田氏の提案への賛成票は1~2割程度しか集まらなかったようです。

他に、米投資銀行トップのクリストファー・ダグラス・ブレイディ氏でも4割の得票に届かなかったと日経ビジネスの速報記事が伝えています。

米議決権行使助言会社の助言は届かなかった

また今回の提案の前には、アメリカの助言会社グラスルイスとインスティテューション・シェアホルダー・サービスシーズの2社が、阿部氏らの再任を阻む助言を行ったことも伝わりました。

積水ハウスの株主は30%強が外国人だということで、そのような助言があった場合には、それらの助言に従う可能性が高いとされていましたが、否決に終わったところを見ると、助言の効力が期待したほどではなかったようです。

 

和田勇前積水ハウス会長のこれまでの動き

和田勇氏は、積水ハウス地面師事件が、マネーロンダリングの疑いがあるということで、FBIの聴取を受けたことも明かしています。

和田氏の弁によると、FBIは「間違いなくマネーロンダリング」ということで、和田氏に通訳を介して1時間余り、電話で聴取を行ったということですが、地面師事件の責任が現経営陣にあるという見方が多い中で、経営陣の交代とはなりませんでした。

地面師事件への言及

株主総会では、地面師事件について、どのような発言があったかというと、

出席者によると、総会ではマンション用地取得をめぐる詐欺事件について株主から質問が相次ぎ、「会社側からの一方的な説明ばかりでなく、株主とコミュニケーションを取るべきだ」といった意見も出たという。--時事プレス

とのことなのですが、現経営陣の責任を突き詰めるというところにはならなかったようです。

 

和田勇氏と積水ハウスのこれまで

和田勇前会長は、積水ハウスが地面師ら詐欺グループに、55億円をだまし取られた後、現経営陣の責任を追及しようと調査報告書を作成。

ところが、その後、現経営陣である阿部俊則会長らに辞任に追い込まれて、積水ハウスを離れることとなっていました。

しかし、今年2月になって、和田勇前会長は、地面師事件の真相を究明しようと、再び動き出したことが伝わりました。

「SAVE THE SEKISUI」(積水ハウスを救え)というサイトを作って、それまで隠されていた調査報告書を公開したのです。。

和田前会長の目的は「経営ではない」

そうして、現経営陣の地面師事件の責任と内容を世間に伝えようとした他、アメリカを拠点にして、自分自身を含む新経営陣10人を選任、今回の株主提案で成立すれば、和田氏の選んだブレイディ氏他が現経営陣に変わるはずでした。

しかし、和田氏は、積水ハウスの経営にかかわることが自分の目的ではないと明言していました。

あくまで、地面師事件の解明と、ガバナンスに欠ける会社の立て直しが和田氏の目指すところだ、としていたのですが、和田氏の意図するところは結果的に投資家たちには響かないという結果になりました。

 

以上、23日の積水ハウスの株主総会をめぐる速報よりお伝えしました。詳しいところがわかり次第、またお知らせしたく思います。

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