中古住宅の検索サイトで家を探すのが主流となっています。
検索サイトというのは、インターネットの不動産サイトのことですが、各サイトには若干の特徴と違いがあります。
また、不動産サイトでの探し方でも、様々なポイントとなる家探しのコツはあります。
この記事では、中古住宅の検索サイトを使った探し方のコツをお知らせします。
中古住宅の探し方
中古住宅の探し方は、以前なら、家を買いたい人は、広告を見るなどして、不動産店の店頭に行くのが普通でした。
以前なら新聞広告も毎週のように入っていましたが、今は全く見かけなくなり、インターネットの不動産サイトで探すのが主流となっています。
情報が多くて大変良い事なのですが、逆に情報過多となると、ポイントがボケがちで、逆に探すにも特有のコツが必要です。
この記事では、特にインターネットサイトを使った中古住宅の探し方について、私が経験したことを元に役に立ちそうなことをお知らせしていきます。
中古住宅購入の体験記はこちらから
中古住宅のサイトは全部をチェックする
私たちの場合は、夫と私、それぞれが、毎日不動産のサイトを見ていました。
私が見ていた、関東地方の不動産サイトはおおむね下のようなところです。
- suumo
- アットホーム
- ホームズ
- リクシル
- 三井のリハウス
- 地元不動産数社
大手の不動産サイトは、上に記した以外にも、全部目を通していたと思います。
この中でおすすめのサイトというのは特にありません。というより、全部のサイトに眼を通すのが一番のおすすめです。
上のサイトもどれもが一長一短あります。
理由は、掲載されている物件と、その情報に違いがあるためです。
suumoの特徴
suumoは、写真は比較的きれいで、物件数は多数あります。
また、サイト全体が見やすく出てきています。
ただし、suumoの難点は、地図で物件の所在地が明示されていないことです。
「○○町」の地図は出るのですが、その中のどこに対照となる物件があるのかが、表示されない仕組みになっているようです。
そのため、googleを使って探すとなると、すごく時間がかかってしまいます。
アットホーム
アットホームは、物件数はsuumoよりも若干多いです。デフォルトで安い物件順になっているのも面倒がありません。
ただし、写真はあまりきれいに見えずに、どの家を見ても写真映えしない点が難点です。
しかし、写真写りのいい家が良い家ではないので、その点を踏まえて、慣れていれば問題ありません。
物件の場所が正確に表示されるのは大変助かります。
ライフルホームズ
ライフルホームズは、何よりまず写真がキレイです。suumo、アットホームも含めて、それぞれの物件が複数またがって出ていることがありますが、取り扱う不動産会社が違うと写真も違う写真が掲載されていることがあります。
なので、いろいろな写真を見たい場合は、全部のサイトをチェックすると視覚的な情報が得られます。
ホームズの難点は、他のサイトに比べて物件数が少ないところです。
三井のリハウス
三井で分譲するなど、分譲時点で関わったところが多く掲載されます。また、三井でリフォームしたところも多く、すべてとは言いませんが地域によっては、若干高額の物件が掲載されているように思います。
大手サイトに載らない中古住宅もある
たいていの物件は、上のようなサイトでチェックできますが、掲載されない物件もあります。
特殊な不動産売却のサイトに入ると思われますが、夫の場合は競売物件のサイトにも目を通していたようです。
一方、私の方は、地元の不動産サイトにも登録していました。
地元不動産のサイトでは、稀に大々的に出したくないという売主や、専門の業者しか扱わない任意売却の物件など、一部のサイトにしか出ないものもあります。
都会はともかく、地方では、地元不動産てのサイトも必ずチェックをすべきです。
任売物件の中古住宅の掲載例
地元不動産のサイトを見ていて、破格の物件を見つけたことがあります。その際はすぐに不動産店に電話を入れました。
すると、借地権の物件だと最初は言われて、納得して受話器を大きました。
ところが、すぐに不動産店から折り返し電話が来て、「間違ったことを言ってしまいました。これはこの価格で販売しています」というのです。
実際、詳しく説明を聞いたら、地主が定期借地権でその人に貸していて、土地は地主のAさんの物、建物は、定期借地権を契約していたBさんの物でした。
Bさんが、ご主人に死なれて支払いができなくなったので、通常なら更地にして返すところを、解体費用がないということになったのですね。
しかも、築19年だったのでまだまだ建物は住める状態でした。土地と建物の所有者が違うのでは売れないということで、地主もその区画だけは売ってもいいということになった。
そういう訳あり物件だったので、つくば市の駅30分以内でしたが、2000万円ちょっとで出ていました。
私たちは内見に行って大きすぎるので断りましたが、その後その家は業者がリフォーム、3000万円を超える価格で売却が成立しました。
特殊な例ですが、まれに地元不動産店はそういう訳あり物件も扱います。
任売は、大手不動産サイトにも出ていますので、慣れるとすぐにわかるようになります。
うまく見つかればかなりお得に買えます。私も何件か内見に出かけています。
中古住宅探しにかけた時間
上記のサイトを使って、一日に家探しに掛けた時間は毎日2時間くらいです。
というのも、私たちは、予想する住み替え先が、広範囲で2県4都市を住み替え先として考えていました。
これは、夫が退職後に仕事をするところの求人が、3市にあったからです。
普通でしたら、働き盛りの方が家探しをする時には、一つの市で探せば十分だと思いますので、それほど時間はかからないと思います。
検索サイトは毎日チェックの必要がある
一つの市で探す場合でも、サイトは毎日見た方がいいです。
本当に売れる物件であれば、1週間で売れてしまうことも稀にあります。
不動産サイトは、夫と私がそれぞれ別々に、毎日チェックをしていました。
新物件を確認するという意味もありますが、それぞれの視点で良いと思われるところを探すためです。
素人の個人の見方というのは、やはり、それぞれ偏ったところもあります。
「古いけれども立地が良い」「狭いけれども駅に近い」などそれぞれの見方を出し合うのが良いのです。
中古住宅の価格が更新される
サイトでは一度出た物件が値下がりするとそれも表示されます。
その場合の値下がりは100万円単位ですので、ひじょうに大きいです。
これはやはり見逃さずに、機会をとらえて交渉を始めるのがいいと思われます。
なお、値引き交渉については、下の記事をご覧ください。
中古住宅のサイトは”勉強”のために見る
単に家を買うだけなら、不動産店にいって、予算に会う好みの物件を見つければ、それで十分ですが、そうではなく、それ以外の理由でも不動産サイトはこまめに見る必要があります。
というのは、現在の不動産の価格がどの程度なのか、その実勢価格を知るためです。
また、同じ市内であっても、町や接道などの条件によって、家の価格には違いが出ます。
築年数や大きさなどによっても、まったく違った値段になります。
初心者はまず、様々な条件を折り込みながらも、どのくらいの値段が標準なのかを知る必要があります。
いわば家の購入の勉強のためですね。いきなり家を買うには、不動産事情についてよく知らなければ、損をすることは間違いなしです。
中古住宅と新築の比較もしてみよう
そして、中古住宅を買うと決めている場合でも、新築と比較をすることも必要です。
というのは、今のローコスト住宅は、中古住宅よりも安いということが、ひじょうに多くあるからです。
先月見に行きましたが、徒歩5分の範囲内で、同じローコストメーカーの住宅が、片方が新築で1880万円、築2年で1980万円という例がありました。
新築住宅の方が安い物件があるのは確かであり、これは日本の空き家問題を誘発する要因の一つなのですが、もちろん新築の方が安いなら中古を買う人はいないでしょう。
中古住宅の適正価格の目安を知ろう
素人が中古住宅の価格が適正なのかどうかということを知るのは、初心者のうちは全くわかりません。
これについては、不動産店の営業マンが仕事に慣れるのと同じです。物件の数をたくさん見て、内見にも出かけて行き、いわば”研鑽を積む”つもりになるのがいいのです。
中古住宅の内見には積極的に出かける
不動産売買サイトを見ているだけでは、まだまだ何もわかりません。
次の段階として、インターネットでサイトを見ていて、条件や好みに合いそうな家があったら、積極的に内見に出かけて行きましょう。
その際には、あまり気が進まないなあと思った物件も、気に入った物件の近辺にある場合は、内見の対象にしましょう。
たとえば、同じ町で、Aという物件とBという物件があるとしたら、「こっちは買わないかも」と思っても、両方見せてもらうことが得策です。
二つの物件を見比べることによって、双方のメリットデメリットがわかるからです。
内見はも最初慣れないうちはどこを見ていいkのかがよくわかりません。
ある程度数を重ねる必要がありますので、内見は時間を惜しまず、積極的に出かけて行きましょう。
ここで選び方が違うと、数百万円は出費に開きが出ます。一日数時間はかかろうが、あとで必ずリターンがあると思ってください。
以上、中古住宅の検索サイト、不動産サイトの利用のポイントについて、私の経験を元にお知らせしました。
皆さまのお気に入りの家が見つかりますように!