新型コロナの影響で給湯器が不足、選手村マンションの給湯器が貸し出されるというニュースが発表されました。
リフォーム後は晴海フラッグとなるはずのマンション、どの部屋の給湯器が対象となるのかの専門家のコメントをお知らせします。
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ガス給湯器がコロナで不足に
目次
新型コロナの影響で、住宅のお風呂や洗面所に使われる給湯器が不足しているということです。
折悪しく交渉などで生活に不便が生じている人のために、なんと選手村マンションの給湯器が貸し出されることとなりました。
晴海フラッグが”陸の孤島”と呼ばれる理由 11月中旬に販売再開
選手村マンションの給湯器1400台
日本ガス協会が東京オリンピックの組織委員会に対して、譲渡を要請、組織委員会が承諾し、経済産業省が上記の発表を行いました。
発表があったのは27日のことで、貸し出される給湯器の数は、1400台だということです。
新形コロナで住宅備品の納期遅れ
新型コロナの影響で、住宅の備品等に不足が見られるというのは昨年の3月頃、初めて報道されました。
その時不足していると言われていたのは、主にトイレやキッチンなどに使う建材や設備など。
納品遅れで工事が進まず、入居も遅れてしまうので、代替案が出ていました。
水回りの部品が欠けていて未完成であっても、代替品で都合がつくならば、希望の時期に引き渡しと転居が可能になります。
業者の方も納期が守れるため、このような対策が実際に取られたところも多かったようです。
給湯器貸し出しの意味
今回、晴海フラッグの給湯器の貸し出しもそれとほぼ同じように、現在設置されている入居前の部屋の給湯器を一時的に貸し出しするという代替案です。
売却ということではないので、使用後はまた戻されるということになるのでしょう。
「晴海フラッグ」の給湯器ではない
これについて、これから晴海フラッグの購入を考えている人は、不安を感じる人もいると思いますが、晴海フラッグ全体のどの部屋の機器が対象になるのかについては、住宅評論家の櫻井幸雄さんが、「晴海フラッグとして売り出されるマンションの給湯器」ではないとしています。
その理由は、晴海フラッグとしてうりだされるまえの 選手村マンションの給湯他の設備は、選手が1、2人など少人数向けの物で、ファミリー向けなどリフォームして売り出される部屋の規模では、元々既存の給湯器では規格が合わない。
給湯機を今回貸与する、しないに関わらず、元々、新規の給湯器に交換されると思われるので、貸与となれば売却用のマンションの部屋用のものではないとのことなのです。
晴海フラッグの賃貸マンション用か
また、晴海フラッグでは、1480戸の賃貸住宅マンションも作られることとなっているため、発表された1400台は、数的に合致するということでした。
貸し出しと一口にいえば使いまわし感が生じますが、選手村の設備が有効活用されることとなった模様です。
リフォーム後は床暖房がつく晴海フラッグ
そもそも、売り出されるタイプのマンションには、床暖房がつけられるそうですが、この時にも短期の宿舎とは違い、電気、ガス共に大幅な工事が必要となります。
それも含めての規模ですので、最終的に入れられる設備は、短期滞在でシャワーとバスが使える程度の物ではありません。
さらに、お風呂や浴槽の面積自体も変わる可能性もあります。小さい容積の浴槽と、大きな容積の浴槽に張る分のお湯を沸かす給湯器でも違いが出ます。
晴海フラッグの場合は、これが全戸に及びますので、一口にリフォームといっても、単純に内装だけというような限局的なものではなく、部屋割りを含めて、もっと大きな工事が必要です。
だからこそ、オリンピックの1年延期で、入居までも1年延期となり、何とか縮められないか、業者側の努力が足りないということで、訴訟問題も起こっているのです。
オリンピックに伴う1年の遅れで、困った人もいる中で、ガス給湯器の貸し出しで助かる人もかなりいると思われます。
冬場にお湯が出ないというのはたいへんなことですので、まずは不足の問題を解決する方が急務といえると思います。
また、上記の櫻井さんのコメントでは、今後の売却物件ではないとのことですので、購入を希望される方は、いたずらに不安にならない方が良いと思われます。
晴海フラッグの「割安物件」を紹介
晴海フラッグ関連の情報サイトとしては、コメンテーターとしてもおなじみの沖有人さんの【住まいサーフィン】 があります。
晴海フラッグどの部屋が相対的に安く、損しにくいかを「住戸比較レポート」にまとめた資料を作成、入手した価格表から面積・階数・向き・角住戸・最上階などを考慮して、一般的な値づけをした場合との差分を計算して公開されています。
差分の大きなものが「割安」となるわけですが、それがどの部屋なのかが分かるそうです。
沖さんのサイト【住まいサーフィン】 の無料の会員となると見られますので、他のマンションの情報と併せてご活用ください。
住まいサーフィンへは下のリンクから