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「0円ハウス」家はタダでもらえる時代、無価値化した空き家は格安で売れ!

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こんにちは、まるです。
私の実家空き家は、相続登記もできない状態でもなんとか共有持分売却の方法で売り終えましたが、心配なのは、夫の実家2軒の方です。

店舗兼住宅の方も、そろそろ空き家が増えてきた郊外団地の一軒家も、この先買い手がつくものなのかどうか。

買い手がついても、今や家は0円ハウス、タダで手に入る時代、それどころか、タダでも要らない、欲しくないという家も地方にはざらにあるのです。

そして、それが今や地方の問題だけでなく、都心にも及んでいます。0円ハウスは今やめずらしくないのです。住宅の無価値化について考えてみます。

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日本の土地の8割から9割はタダ?

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住宅ジャーナリストの榊淳司さんが驚いたことを書いています。日本の土地の「8割から9割は換金価値がない」、すなわち格安か、またはタダだということです。

ネットのサイトでは「家をタダでもらってください」

0円ハウス,タダ,格安,サイト,家,空き家,土地今やネットを見ると「タダでいいからこの不動産をもらってください」という情報をいくらでも見つけることができると榊さんはいいます。その筆頭が家いちばです。

しかし、家いちばは、あくまで地方が盛況。東京は土地バブルが落ち着いたかなというところでは?まだまだ及ばないだろうと思っていると、どうやらそうではなさそうなのです。

多摩ニュータウンもいずれタダに?

榊さんによると、郊外には低価格のところはすでに見られるとのこと。さらにあと10年もすれば多摩ニュータウンの老朽マンションも、0円ハウスに入ってくる可能性があるといいます。

もちろん、多摩ニュータウンは最初は数千万円から5千万円の価格がついていたところで、「多摩の田園調布」と呼ばれたところなのです。しかし、造成や施工が古い郊外団地は、住民が高齢化し、次の世代に住む人がいないため、やがては文字通り軒並み空き家になってしまう心配もあります。

そうなると、タダでも買い手がつくかどうかが危ぶまれることになってしまうということなのです。

 

なぜ地方の土地と空き家がタダなのか

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今までであれば、土地はただ持っているだけで値上がりするのが当然でした。だから土地を買うことそれ自体が投資でもあり、相続の際は、土地がいちばん高い資産であり、場合によっては相続の際にも奪い合いの対象となったのです。

空き家は負動産

しかし、今は相続の際には、売れない土地に、さらに空き家がプラスされた資産は「負動産」でしかなくなってしまいました。

なぜそうなってしまったのかというと、簡単に言えば地方の人口減少です。

人口減少は、実は都市部でも同じなのです。ただ、都市部では世帯数が増えたので、結局不動産の需要が増えることになりました。

地方の空き家や不動産の需要減

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一方、郊外や地方では、世帯数が増えないどころか、これまで住んでいた家に人が途絶えると、その後に住む世代の人がいない。住宅の需要そのものがないのです。

そして、その背景には、さらに地方の産業の衰退があるでしょう。私の実家のあった町に関しては、かつては電気メーカーの企業城下町でしたが、工場が軒並み閉鎖。部品はすべて海外で安く作られるようになってしまったからです。

このような根本要因は、もはや住民同士が結束していくら努力しようとも、生半可な町起こし程度では取り戻すことはできません。地方の衰退はもはや避けられず、企業の工場それ自体が「空き家」になってしまったところに、住宅の無価値化が起きても何ら不思議はないでしょう。

0円で家を手に入れるチャンスも

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とはいっても、地球の片側が冬なら一方は夏であるように、何もかもが悪いわけではありません。

上の多摩ニュータウンにおいては、UR住宅で人気の無印のリノベーション住宅もできています。とにかく価格は安くてよりどり緑の状態。ぜいたくを言わなければ、タダで家を手に入れることもできるのは地方ではざらです。

しかも、ちょっと手持ち資金をかけるにしても、空前の低金利。0円ハウスに0金利ですから、こういう時は現金の方が目には見えずとも目減りしているのも同然なので、逆に必要な住居は買った方がいい。

しかも0円ハウスの一方で、賃貸は0円で貸すというところはまず見られません。家賃につぎ込むなら捨てるも同然です。しかもタダ同然の家がいくらでもある。なので、低価格の住宅が魅力なのでしょう。

空き家の相続が苦難の始まり

しかし、買う方にとっては良くても、売る方にとっては苦難の始まりです。

空き家を所有する方は、とにかく早く売ること。

固定資産税、草取りなどの管理の手間、どこかが壊れた時の補修、さらにそのままではいずれ解体の必要が出ます。となれば、空き家は逆に持っているだけで、資産が目減りするという代物になり果ててしまいました。

「空き家は放置すれば費用がかからない」の誤算

しかし、万が一、台風で屋根が飛んだとしたら、数十万が一度に「飛ぶ」ことになります。分割払いにするとしたら、今もその分を支払い続けているのと同じです。自然災害の被害が新築の堅牢な住宅にも及ぶ昨今、古い空き家は災害にはひとたまりもありません。

空き家の固定資産税や維持費を甘く見ない

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また地方の固定資産税は安いことも多いので、あまり痛いと思わずに支払い続けているのですが、気がついて計算してみると、案外多額です。

私は年額5万円の家が売れるまで9年かかりましたが、それだけで45万円です。草取りなど自分でやったものもありますが、換金すればコストはそれにとどまりません。

そもそも、そこへ1時間かけて行くだけの交通費などは、「いいや」となってしまい計算に入れてもいませんが、今となれば、やがて売る家にそれだけの手間と気力をかけた時間が惜しいです。

救いであったのは、他に補修の箇所が出るぎりぎり前に売ったこと、そしてわずかなりとも現金が得られたので、登記費用を入れてもマイナスにはならなかったということです。

無価値を認めない無知の怖さ

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しかし、家の本当の価値、否、本当の無価値性ということは、お金にはとどまりません。たった数十万のお金で家が売れたということは、その家がたった数十万の価値であったということです。

家が無価値であったために、正確に言えば、相続した兄弟双方が無価値の見極めをつけるのが遅れたために、弟との家族関係は断絶してしまいました。私と弟、それから、巻き込まれた母と弟も、この先二度と会えないと思います。

1憶のお金なら争いになったとしても納得がいきますが、たった数十万円が手元に残るか残らないかで、なぜそうならなければならなかったのかを思うと、悲しいというより、あまりにも馬鹿馬鹿しい話ではないでしょうか。

私はもはや誰にもこのような苦労はさせたくありません。価値のなくなった家にしがみついて、労力をかけないでください。

タダになったものは捨てるしかないのです。身の回りのゴミに関してはそうしているではありませんか。もはや家も同じなのです。

テレビ番組、「0円ハウス」のタイトルは、家の無価値化を端的に表すものに他なりません。速やかな断捨離をおすすめします。

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