主犯格の土井淑雄(よしお)容疑者(63)が今日逮捕されました。
世間を騒がせている積水ハウス地面師事件、カミンスカス操ら地面師と呼ばれる詐欺グループが所有者になりすまして、積水ハウスに土地の転売を装い、55憶円をだまし取った事件の主犯格とされています。
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土井淑雄容疑者逮捕 地面師事件主犯格
昨日は、網走刑務所から東京に移送されていた、内田マイクが再逮捕されましたが、内田容疑者は、今回の事件を刑務所内にて計画した人物と言われています。
そこから、外部の地面師に連絡を取り、指示を伝えて事件を実行させたものです。
主犯格3名のうちの一人
外部に居た主犯格は3名と言われており、国際手配中のカミンスカス操容疑者、既に逮捕されている北田文明容疑者、そして、もう一人が、今日逮捕された土井淑雄容疑者です。
容疑は、偽造有印私文書行使と電磁的公正証書原本不実記録未遂で、積水ハウスから入手した金を地面師グループ内で分配するなどをしたと伝えられています。
土井淑雄容疑者はどこにいたのか
土井容疑者は先月16日の捜査2課による強制捜査前に自宅を出たまま行方が分からなくなっており、警視庁の捜査員が21日朝、東京都港区にある知人のマンションを訪ねた土井容疑者を発見し、身柄を確保しました。
いわゆる「張り込み」をしていた捜査員に取り押さえられたのでしょう。
土井淑雄容疑者で5人目の逮捕者
積水ハウス地面師事件での逮捕は15人目となります。土井容疑者は先月、産経新聞の取材を受けており、その際は「何をやっていたのか知らなかった」と関与を否定していたということです。
これをもって、当事件で既に名前が挙がっている地面師としてはカミンスカス操容疑者のみが、海外に出国して逃亡を続けており、残す逮捕者となりました。カミンスカス操容疑者は現在、国際手配を受けています。
土井淑雄容疑者とはどんな役割
今回の事件で、カミンスカス操と共に、一連の動きの中心的な役割を果たしたとみられています。
表立って積水ハウスとの交渉などを行ったのはカミンスカス操容疑者。
一方、表には出ないが、北田容疑者共に、積水ハウスから詐取した55億円を振り込ませる口座を準備したのは、土井容疑者と言われています。
そのいずれもが、網走刑務所内の内田マイクに統括されて、その指示に従って動いていたとみられています。
この北田の関与した、世田谷事件もすごい事件でした。
土井容疑者は残りの30億円の行方を知っている?
積水ハウスから詐取した55億円の内、30億円ものお金が、依然行方がわからなくなっているのですが、土井容疑者がその行方を知っている、あるいは土井容疑者本人が隠し持っている可能性もあります。
何しろ、ここまで14人が逮捕されても、不明な30億円の行方の糸口が見つかっていないのです。あるいは、土井容疑者がその糸口になるのか。それとも、永遠の謎となってしまうのか。
ここからが警察の正念場です。
警察とのパイプ役とも
カミンスカス操容疑者が、逮捕直前にフィリピンへ出国。この土井容疑者にしても、本格的な捜査の始まる前に姿をくらますなど不自然な点が多いのです。それには、警察への何らかのパイプを持っていた可能性が既に一部週刊誌などで報道されており、警察とのパイプ役となっていたのも、土井容疑者ではないかと言われています。
土井容疑者が逮捕となれば、当然その点も取り調べの対象となるでしょう。あるいは、警察内部で土井容疑者からの賄賂を受け取って、地面師グループへ何らかの便宜をはかった「協力者」が明らかになるかもしれません。
まとめ
ここへ来て、内田マイク、土井淑雄容疑者共に「大物」首謀者クラスの逮捕が相次ぎました。残る地面師はカミンスカス操容疑者だけです。今頃どこでこの逮捕のニュースを聞いていることでしょうか。