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フィリピンで入管に拘束 カミンスカス操容疑者がすぐに移送されない意外な理由

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大手住宅会社積水ハウスに虚偽の土地の売却を装って55億円を詐取した地面師グループらによる詐欺事件で、最後の主犯格、地面師グループでは17人目となる、カミンスカス操容疑者が出国先のフィリピンで拘束されました。

身柄が確保されたということで、警察は逮捕の上すぐにでも取り調べを始めたいのは間違いありません。ところが、フィリピンから強制送還されるまでには、1カ月近くかかるとのこと、

いったいフィリピンの入国管理局で、そうまでして調べなければならないことがあるのか、疑問に思ったか方もいるに違いありません。なかなか移送に至らないその理由を週刊新潮が報じましたが、それは思ってもみない意外なものでした。

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フィリピンで逃亡中のカミンスカス操容疑者

カミンスカス容疑者は、地面師らの一斉逮捕が始まる3日前に、フィリピンへ向けて出国。報道陣のカメラが回る中を悠々とゲートを去っていきました。

その後は、アンヘレス市のABCホテルという高級ホテルに滞在。複数の部屋をつなげるドアが室内にあるコネクティングルームという部屋を借りて、警察に踏み込まれた時もすぐに逃げられるようにと、一見逃亡に入念な体制をとったかに見えていました。

フィリピンでも豪遊のカミンスカス容疑者

しかし、日本に居た時と同様、フィリピンに渡ってからも、日本で知り合ったフィリピンパブの女の子たちをこちらに呼び寄せて、毎日がどんちゃん騒ぎの酒宴に明け暮れていたようです。

関係者が帰国するように説得をしても、したくない理由に「新しい女ができたのでしばらくこちらに居たい」と言ったそうですから、さぞ楽しい毎日であったと思われます。

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カミンスカス容疑者自らニュースをチェック

その後どうするつもりだったかというと、さらにフィリピンから他の国、インドネシアなどに渡るという考えもあったようですが、日本のニュースなどをチェック。

また、知り合いとも連絡を取るなどして、他の地面師のメンバーが起訴されないケースがあると知るや帰国したくなったようなのです。

なぜ、そのままフィリピンに暮らさなかったのかはわかりませんが、やはり逮捕が待っていても、母国に戻りたいということだったのかもしれません。

大使館に電話を入れるなどして相談しながら、上記の「女」に未練があるような言葉を吐いてはなかなか姿を見せなかったのは、動向を見て思案していたものと見えます。

入管に「不法滞在」で拘束されたカミンスカス容疑者

そして、とうとう自ら出頭、フィリピンの入国管理局に拘束を受けるに至ります。フィリピン側からの罪名は、ビザが切れた「不法滞在」でした。

今は入国管理局の管理下に身柄があるわけですが、日本の警察がせっついても、どうもフィリピン側が「取り調べ」を理由になかなか移送に進まない。その理由はというと、なんと、カミンスカス容疑者がそこに居る限り、フィリピンの入国管理局側に意外な収入があるというのです。

カミンスカス容疑者の袖の下

一つは、カミンスカス容疑者自身が、入管に渡すお金、いわゆる「袖の下」です。これを渡し続けている限りは、様々な生活上の便宜を図ってもらえるということのようですが、もちろんそれは、カミンスカス容疑者1人が渡しているものです。

そして、それ以上にメディア側からの「収入」も大きいようです。カミンスカス容疑者の様子を伝えようと、取材の申し込みが毎日のようにあり、入管にいくらかずつを渡す。
さらには、日本のメディアばかりでなく、外国のメディアが写真を撮りたいとやってきて袖の下を握らせる。

となれば、カミンスカスがいる間は、このような臨時ボーナスが続くことになるため、カミンスカス容疑者はいわば「金の生る木」として珍重されているようなのです。

そのため、移送はどうも少なくみても1か月後となりそうだというのですが、本当なら開いた口がふさがらない話です。日本の場合はさすがにそのようなことはないと思うのですが、海外の場合は、良くも悪くも融通が利いてしまうらしいです。

日本での逮捕が待たれる

逮捕時にはいくらか疲れた様子だったとも報じられたカミンスカス容疑者。当人にとっても、お金さえ渡せば案外入管は居心地の悪くない場所かもしれません。

いずれにしても逮捕は間近です。フィリピンで過ごした分、日本に戻ってからの寒さは一層こたえるものとなることでしょう。

 

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