世間を騒がせている積水ハウス地面師事件、カミンカス操容疑者ら地面師と呼ばれる詐欺グループが所有者になりすまして、大手住宅メーカー積水ハウスに土地を転売、55憶円をだまし取ったというものですが、主犯格の一人と言われる、カミンスカス操容疑者の身柄がフィリピン入国管理局に拘束されました。
その際の所持金は360万円でした。またその際に「一方的に罪をかぶせられたくない。28日までには帰国したい」などと、自ら帰国の意向を語ったことが伝わっています。
スポンサーリンク
カミンスカス操容疑者拘束
積水ハウス事件で、西の五反田の所有者になりすました羽毛田正美容疑者と一緒に、積水ハウスに出向いて、虚偽の売却の交渉に当たったカミンスカス容疑者は、一連の事件の主犯格3人のうちの一人とも見られています。
その他の主犯格、地面師のリーダーとみられる内田マイク、土井淑雄容疑者らが相次いで逮捕。
カミンスカス操容疑者だけが、フィリピンに出国して行方が知れず、実行犯とも言えるカミンスカス容疑者が逮捕に至らないと、捜査は難航するとみられていました。
日本はカミンスカス容疑者を国際手配。日本だけではなくて、世界レベルの警察が行方を置くことになったのです。
ところが、カミンスカス容疑者が当然拘束されたとのニュースが入り、どうやら、捕まったのではなくて、自ら出頭したという話が伝わっています。
カミンスカス操容疑者は日本大使館に自ら出頭
一部報道によると、カミンスカス操容疑者は、日本大使館に2度ほど自ら電話をして、出頭の意を伝えていたようです。いきなり日本大使館に言ったわけでなく、逃亡を続けるのか、出頭をするのかが一時は危ぶまれていました。
そして、19日午前に首都圏パサイ市の日本大使館に自ら出向いたというのです。その後、付近でフィリピンの入国管理局、略して入管に拘束されたのが、「逮捕」の顛末です。
もちろん、まだ日本の警察が関わっていませんので、「逮捕」はこのあと帰国後になされることになります。
そもそも、なぜカミンスカス容疑者だけが逮捕目前で、海外に出国ができたのかも疑問なところで、あるいは、関係者に前もって逮捕の動きを知らせたものが居るのではとも言われています。
カミンスカス操容疑者「罪かぶせられた」
そして、同関係者によると、カミンスカス容疑者は事件について「私は人を紹介しただけ」などと弁明しているということです。
さらに「今となってはできるだけ早く帰りたい。罪をかぶせられたくない。主張すべきことを日本で主張したい」と話しているということで、自ら出頭後の逮捕を望んでいたことが明らかになっています。
カミンスカス操容疑者の所持金は360万円
同容疑者は日本で逮捕状が出る直前の10月に比に入国して以来、約2カ月、行方が分からなくなっていたが、その間、ルソン地方パンパンガ州アンヘレス市などに滞在。その辺りのホテルに潜伏をしていたようです。
フィリピン入国の際は現金で約640万円を持ち込み、拘束時の所持金は日本円換算で360万円ほどだったといいます。一部情報によると、日本に居た時と同じく、中華街などを豪遊していたとも伝えられています。
現在はタギッグ市の首都圏警察本部バゴンディワ基地内にある入管収容施設に移送され、フィリピンでの取り調べを受けているということで、それが終わり次第日本に送還されるということです。
拘束時の予想では、年が明けてからになるとのことで、日本では警察が取り調べのために待機していると思われます。カミンスカス容疑者が逮捕されれば、少なくとも、積水ハウスをだました地面師の事件の糸口となることは間違いありません。全容の解明が待たれます。
おそらく騙されて55億円を詐取された積水ハウス側がいちばんそれを望んでいることでしょう。