積水ハウス事件

地面師主犯は網走刑務所からカミンスカスに指示、積水ハウスから55億円を騙す

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世間を騒がせている積水ハウス地面師事件は10人目の容疑者が逮捕されました。事件の内容は、カミンカス操ら地面師と呼ばれる詐欺グループが所有者になりすまして、積水ハウスに土地を転売、55憶円をだまし取ったというものです。

しかし、一連の事件を画策したのは別で、その人物は網走刑務所に収監中、つまり囚人で、そこからカミンスカスに一連の流れを指示したと言われています。刑務所に収監中に55億円をだまし取るとは、一体どういうことなのでしょうか。本当にそんなことができるのか、また地面師の黒幕ともドンとも言われるこの詐欺師は一体どんな人物なのでしょうか。

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カミンスカス操容疑者が主犯ではない?!

品川区西五反田の100億円とも言われる旅館跡地を、土地の所有者になりすまし、積水ハウスに転売して55億をだまし取った事件で、カミンスカス操容疑者は主犯だと思われていました。

カミンスカス容疑者は羽毛田正美容疑者を、土地の所有者である旅館のおかみであるふりをさせました。そして自らは不動産業者を装って、積水ハウスと土地の売買契約をしたわけです。

 

「カミンスカスは小物」の証言

そのためカミンスカス容疑者は当初この事件を画策した人物だと思われており、実際主犯格とも言われてきましたが、実は小物、カミンスカス容疑者を知る事情通はとてもそのようなシナリオを描けるような人物ではないと言います。

では、誰が一連の事件を画策したかというと、その人物は名前を内田マイク、または内田英吾他複数の名前を使い分けたり通称としているようで、現在網走刑務所に収監中だというのです。

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網走刑務所に収監中の人物

刑務所に居るのですから、通常は犯罪を重ねることはできないはずです。というより、再犯の可能性のある人はそのために刑務所に入れられて隔離をされているわけなのですが、とにかく地面師として知られた、この内田という人物が、今回の事件を画策したと言われているのですから驚きです。

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連絡役が指示を伝達か

しかし、網走刑務所にいて品川区の土地の売買をどうやってしたのかというと、地面師一味には連絡役と言われる役目のものがおり、面会や手紙、外部からの書類を渡すなどして、内田は刑務所内で、積水ハウスからまんまと55億をだましたと言われているのです。

なぜあえて服役中に?

なぜ、そのタイミングで、詐欺の計画は実行に移されたのかというと、内田服役囚は、刑務所に入る前からその土地に眼をつけていた。犯行の第一段階は、狙い目の土地を物色し、地主の情報をかき集めることで、西五反田の土地なら使えそうだと既に見定めていたのです。

その理由は、所有者が高齢のおかみ一人であるということ。登記関係が複雑だと、土地が共有名義になっていたりした場合は、所有者が2人以上いることも稀ではありません。そうなるとなりすまし役も2人、書類も二人分要ることになり、その文手間がかかってばれやすくなるわけです。

次に、土地が抵当に入っていないこと。その土地を担保に借金がされていなかったということです。抵当権が設定されているとなると、そのための手続きがさらに煩雑になり売却も難しくなります。西五反田の土地は、所有者が高齢の女性でもあり、偽の内縁の夫も同行させるなどして、なりすましが簡単で効果があると踏んだのでしょう。

土地売却のタイミング

そこで、内田は虚偽の売買を実行するタイミングを狙っていた、というより、地面師はそのような案件をいくつも持っているとされます。そのうち西五反田の土地の所有者が入院したということを外部の連絡役が伝えた。地面師にとっては好都合であり、このタイミングを逃しては100億円を手にいれることがかなわなくなります。

内田はかねがね知人に「年に1、2回大きな仕事をすれば、あとは遊んで暮らせるんだ」と語ったと言います。地面師にとってはそれが「仕事」だとすると、刑務所にいてもゆっくりはしていられないということなのでしょう。

地面師は実際にも役割分担をしてことを行います。そして、一度顔が割れている人物は二度とは使われません。なので、計画する人物と、実行する人物が別々でも差し支えはないのです。そこで、計画した犯人は刑務所に居ながら稀代の詐欺事件が成り立ったのです。

内田マイク氏がこれまでかかわった事件

そもそも、内田マイク氏が逮捕されたのは、これも積水ハウスに劣らない大手のアパホテルのあるアパグループから、杉並区の土地の転売で12億5千万円をだましとった事件で逮捕されたからでした。

地面師事件では、地面師はまず逮捕されることはないと言われています。所有者が判明した後でも、地面師自身が仕立てたなりすまし役が、「なりすましだとは知らなかった。自分も騙されていた」といえば、それ以上はどうしようもないようなのです。

内心でどのような悪いことを考えていても、証明できなければ犯罪にはならないということは、とても恐ろしいことです。あるいは、今度の積水ハウス事件でも関係者とされる中にもそのような人たちがいないとは言えないのです。実際に10人目の逮捕者岡本容疑者は「自分も知らなかった」と述べている通りです。

なりすまし役の日記から逮捕へ

しかし、この事件で内田が逮捕に至ったのは、内田が使ったなりすまし役が詳細に日記をつけていたからです。

例えば、〈八重森から(本当の地主A)名義で、自分の顔写真が表示された運転免許証、印鑑、偽造の印鑑登録証明書などを受け取った〉などということを几帳面にすべて記していたため、それが確たる証拠として逮捕されました。内田マイク氏はそこで懲役7年の実刑判決を受けたのです。

新橋の土地所有者は白骨遺体で発見

もう一つの事件は、昨年10月、身寄りのない資産家の女性が自宅のすぐそばで白骨死体となって発見されたという事件があります。この女性が所有していた新橋の土地取引は、最終的にNTT都市開発が12億円で購入。しかし、所有者に成りすました人物が偽造パスポートを使ったと判明しており、今回の積水ハウス事件に酷似しています。

この事件も今のところ、誰が主導したのか、また所有者はなぜ白骨となって発見されたのかがわかっていませんが、その土地の含まれる一帯の地上げを担っていたのが内田氏だったということなのです。地上げというのは、その土地を地上げ屋と呼ばれる人が買うことなのですが、売りたくないという人が中に居ても、半ば強制的な手段を使って土地を売らせる人が「地上げ屋」です。

たとえば、その土地に居られないように嫌がらせをしたりするのがよく聞く話ですが、どうしてもそこを立ち退かない場合、その人が亡くなっていれば、所有者のふりをすることは地面師にとっては容易なことでしょう。

「日本の地面師の頂点の大物詐欺師」森功氏コメント

警察は、遺体発見後に事件性はないとしており、内田マイク氏とのかかわりはわかりませんが、他の土地取引をめぐる事件で、これまでも内田マイク氏の名が背後に見え隠れしても不思議ではない。かつて「『池袋グループ』と呼ばれた集団を率い、いまや日本の地面師の頂点に立つと評判の大物詐欺師」というのが、ジャーナリストの森功氏の表現です。

主犯は確定するか

今のところまだ国際手配中のカミンスカス容疑者が逮捕に至っておりません。そして、この後、地面師の一味として逮捕が考えられている人は10名以上いるということです。そこからどれだけの人が証拠となる供述をするかによって、次に逮捕される人も決まってくるでしょう。

地面師の事件で分かったことの一つに、皆があの人が犯人だと言ったり、あるいは犯人だと知っているにしても、それがきちんと証明されない限りは、犯人とは認められないということです。そうでなければ、逆に誰かが犯人だと言っただけで犯人にされてしまう。そのような立件の難しさというのがある。

そして、そのような立件が難しい事件、解決に至っていない不明なままの事件が、これまでもたくさんあるのかということには慄然とします。法律にも抜け穴のようなものがあり、逮捕されようが刑務所にいようが平気な人はも居るのです。そういう人がいつか私たちの身近で接しないとも限らない、その恐れが今回の地面師の事件が世間の興味を引くゆえんでもあるでしょう。

 

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