世間を騒がせている積水ハウス地面師事件、カミンカス操ら地面師と呼ばれる詐欺グループが所有者になりすまして、大手住宅メーカー積水ハウスに土地を転売、55憶円をだまし取ったというものですが、主犯格の一人と言われる、カミンスカス操容疑者の身柄がフィリピンで拘束されました。
国際手配を受けていましたので、インターポールに捕らえられたのかと思いきや、自ら出頭したという話が出ています。
なぜ、急に気が変わったのでしょうか。
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積水ハウス地面師カミンスカス操容疑者が拘束された!
拘束のニュースの第一報は、昨日19日午後、フィリピン当局に身柄を拘束されたというものです。
「不法滞在」が拘束の理由でした。
カミンスカス容疑者自らフィリピン逃亡
カミンスカス容疑者は、積水ハウス事件の逮捕が始まる直前の10月13日にフィリピンへ出国。
マスコミが詰めかける中を、悠々とゲートを通ってまんまと逃亡に成功していました。
逃亡の前には、浅草他に所有する億ション2部屋を売却。数千万円を逃亡資金として確保したとみられていました。
土井淑雄容疑者は日本に残った
逃げる時に土井淑雄容疑者に、「一緒に逃げないか」と誘ったという話も出ていますが、土井容疑者は断ったようです。
土井容疑者は、その後逮捕されました。
生田剛容疑者は帰国して逮捕
また、生田容疑者も一時は、フィリピンに逃亡していました。
何らかの用事で、日本に戻ったところ、逮捕が始まって、逮捕に至ったとされています。
フィリピン逃亡中のカミンスカス操容疑者は?
カミンスカス容疑者がフィリピンに出国してから、約2か月、日本大使館から800m。高級マンションが立ち並ぶマニラの一角に姿を現していたようです。
リゾート地の高級ホテルに、フィリピン人の愛人と共に潜伏生活をしていたようです。また、その愛人と共に中華街を豪遊していたとの話もあり、必ずしも逮捕を恐れて閉じこもった逃亡生活を送っていたわけではないようです。
カミンスカス操容疑者自ら出頭か
国債手配を受けていたため、インターポールが活躍し、大捕り物の末に捕まったのかと期待していましたら、そうではなく、どうやら、カミンスカス容疑者自身が当局に出頭したという話が伝わっています。
関係者によると、同容疑者は帰国する考えを示し、知人に「日本大使館に相談する」と話していたというのです。
日本大使館に出頭
19日午前に大使館に出頭。リゾート地のホテルを転々としていたと語っているということです。
その後、フィリピン当局に身柄を拘束されたとみられています。
*21日追記
その後、さらに詳しい報道があり、それによると、正確には、カミンスカス容疑者は、マニラの日本大使館に出頭すると2回連絡を入れていたにも関わらず、姿を現さなかったということです。
そして、17日に、日本大使館から数百メートルの地点で見つかり、フィリピンの警察当局に、不法滞在で逮捕されたというのが、逮捕の次第であるようです。
逃げていようと思えば、まだ逃亡を続けられたわけで、水際で迷っていたのかもしれません。
出頭の理由は?
どうやら、カミンスカス容疑者は、事件で逮捕された別のメンバーが起訴されるのか、不起訴になるのかを見極めようとしていたというのです。
17日には、旅館の女将になりすました羽毛田正美被告らが起訴される一方で、逮捕されたうちの一部が処分保留となりました。
というのも、関わった地面師たちは、いずれも「自分もだまされた」と言うなど、容疑を認めないためです。
カミンスカス容疑者は、こうした状況を見て、自分も起訴されないのではないかと考え、出頭を考えた可能性もあると言われています。
今後の強制送還、日本への移送は1カ月かかるとも
日本とフィリピンの間には犯罪者の引き渡し条約がないため、簡単にはいかないようです。
現時点では移送の目処は立っておらず、1カ月位かかるという予想もあります。
警察としても、被害に合った積水ハウスとしても、一日も早く逮捕したいところでしょう。
いずれにしても、身柄は確保できたことで、今後の取り調べへの期待が高まります。
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