積水ハウス事件

積水ハウス地面師事件 逃亡中カミンスカス容疑者はどんな詐欺師か

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大手住宅メーカーの積水ハウス(大阪市北区)が土地取引で所有者を装った「地面師」に55億5千万円をだまし取られたとされる事件、昨日の週刊新潮の報道を受けて、テレビ番組が積水ハウス地面師事件について解説しました。

そこで、カミンスカス容疑者についても取り上げられましたので、内容を紹介します。

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カミンスカス容疑者を知る不動産業者の話

4年前、売却物件を紹介された不動産業者は、カミンスカス容疑者にホテルのロビーで商談を持ちかけられた時のことを語りました。

この業者は、カミンスカス容疑者と直接会ったわけですが、当時の名前は日本名の「小山」だったといいます。

「カミンスカス」というのは、フィリピンパブに出入りしていたというので、おそらく結婚などによって苗字を変え、国外に逃亡の際に、見つけられることを難しくしようとする意図があったと思われます。

カミンスカス容疑者の様子は

当初の感じ、見た感じや素振りなどは特におかしいことはなかったと言いますが、実際本題に入ると、その話しぶりは、この業者に困惑を感じされるものでした。

カミンスカス容疑者は、威圧的な早口で、質問する時間を与えない、質問を一切させなかったと言います。話が下手なのではなく、おそらく、質問によっては必ずボロが出てしまうので、それをおそれたためと思われます。

話すだけ話して、「買うかわからないからこれ以上話さない」の一点張りで、業者は困惑を感じたようです。

書類は一切見せず

また、登記簿謄本や、権利証などの書類が一切なかったといいます。特に、評価証明書というものは、所有者の証明に必ず使われるもので、その土地の持ち主鹿所有することができないものです。

これは所有者の住民票のある住所に送られて来るからですが、カミンスカス容疑者はそれが見せられなかった。つまり評価証明書がない状態であり、それがこの業者の不信を招きました。

また、詐欺師は時間を急ぐため、「今日決めてくれ」などと急かすようなことがあったようです。その場合でもこの業者急がずに、その後で地主に直接会うなどして、詐欺であることが判明、被害を免れたといいます。

カミンスカス容疑者は首謀者ではない

地面師について詳しいノンフィクションライターの森功さんは、カミンスカス容疑者について、「地面師では上の人ではない。そのため取引の窓口になれた」といいます。犯罪歴があって、顔が出てしまった人は窓口、すなわち土地の仲介業者のブローカーや、成りすまし役にはなれません。

カミンスカスは一時は年収5千万

カミンスカス容疑者はこれまで何をしていたかというと、政治結社の構成員をしていたり、不動産ブローカーをしながら、ゲーム会社の顧問をしていて、当時は年収5千万円とたいそう羽振りが良い生活ぶりだったそうです。

特に、国税関係に強く、国税局とのパイプ役として、大手の企業とも関係があったためとされています。

フィリピンパブで豪遊するカミンスカス

今年初めから、フィリピンパブで1日50万円ほど使う、いわゆる豪遊の状態。1年ほど遊び続けて総額で2億近くを使ったと言われています。

カミンスカス容疑者はテレビ局の取材を受けていた

4月にテレビ局の取材を受けていましたが、その場では、

「70億円ベースの内訳をさわっていないからわからない。自分は手付契約の時に行ったから、1億だけをもらった」

実際は7億を受け取った

しかし、知人には

「取引では7億円を受け取った、なんで俺が7億円で、何もしていない2人が8億円もらっているんだ。俺が羽毛田を成りすまし役に仕立て上げたのに」

と漏らしたそうです。

分担の金額を聞くだけでも相当な金額ですが、今回積水ハウスが事件を公にしたのは、地面師による被害は実は不動産業界では、ひじょうに多くあり、今回の事件は氷山の一角なのだそうです。

「大手が小さな金額で騙されたら、小さな金額で大騒ぎをしては信用にかかわるので、事件にせず、1億円程度度だったら目をつぶる。これまでもそのようにやり過ごしてきたと、この業者は言います。

また、この不動産業者もこれまで地面師の手口で、1千万円ほど被害にあっており、小さいものだと数えきれないと話しています。

結局30億円は出てこない?

カミンスカスが7憶、その他の2人が8億。
一方、不動産ブローカーによると、「生田容疑者は10億円近く抜いているはずだ」ともいいます。

その他のお金は不明なわけですが、森さんによると、現在不明の30億円はこの先も出てこないのではないかといいます。

「14億は手付金。残り39億は銀行振り込みや預金小切手だった。現金でどこかに隠している。55億の分配については最後までわからないだろう。どこかに隠していることはわかってはいても、見つけられず、最終的にはそうなるんではないか」

なぜ地面師の詐欺は繰り返されるのか

そして、今回のような土地取引詐欺は、なぜ何度も繰り返されることになってしまうのか、それについて森さんが驚くべきことを述べています。

地面師の詐欺は、ローリスクハイリターン

結局逮捕されたとしても、詐欺師はそれも計算済みなのです。

詐欺罪は10年以下の懲役であり、たいてい懲役5、6年。立証できるのはせいぜい文書偽造の罪なので、それは1、2年の刑期で済みます。その間、だまし取った金を隠し持って置き、刑期を終えてから使うことができる。

また立証が難しいので、首謀者など何もしなかった者に関しては、罪に問えないという結果になるそうです。他の多くの人を含めて、「自分も騙された」などといって、自供が取れないためです。

アパホテル地面師事件

昨年にも、今回の地面師事件と同様、駐車場の土地の取引で12億5000万円の詐欺事件がありました。上の画像では2億5000万円となっていますが、実際は12億5せんまんです。

主犯格の男は詐欺罪などで懲役6年となりましたが、通常、地面師事件は詐欺罪が成り立たず、せいぜい文書偽造の罪に問えるという程度なのだそうです。しかし、この場合はなりすまし役の男が日記に詳細に首謀者の指示を記録していたためだといいます。逆に言えば、そういうものがなければ、まず捕まるということはないようです。

積水ハウスの地面師首謀者もこの男?

現在では、この西五反田の詐欺事件に関しても、まだ服役中のこの男が首謀者ではないかという報道が出ています。

つまり、カミンスカス容疑者は、ただその男の指示に従っただけなのかもしれません。7億の取り分に不満を述べているところを見ると、どうやらそのようです。

いちばん気になるのは、残りの30憶はどこへ行ったのか。そしてフィリピンに逃亡中のカミンスカス容疑者は逮捕ができるのか。それによって、巨額のお金の行方が判明するのか。

続報が出たらまたお伝えしたく思います。

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