レオパレスの経営は行き詰っていると『選択』が掲載したことをお伝えしましたが、ソフトバンクがOYOと共同出資したMDI、いずれもが経営が落ち込んでいる状態になっています。
ソフトバンクグループをめぐるレオパレスとMDI、不動産事業の動きをまとめます。
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ソフトバンクがレオパレスに出資
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ソフトバンクグループは、昨年12月、債務超過に陥ったレオパレスに傘下の米国ファンド、ドートレス・インベストメントを通じて出資をしました。
しかし、月刊誌『選択』は、「レオパレスは完全に行き詰っている」と伝えているのは前の記事に記した通りです。
レオパレスの入居率79.60%
ちなみに、レオパレスの2021年2月の入居率は、79.60% 。
前月比「+1.44」となってはいますが、依然80%を割る状態です。
2月は、引っ越しシーズンですので、もう少し回復するかと思いましたが、やはり、施工不良問題で、不備が指摘されたアパートの入居者募集ができないことが尾を引いているのでしょう。
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MDIをめぐるソフトバンクの動き
レオパレスの創業者は、深山祐助氏。
レオパレスを退社した後、レオパレスと同じビジネスモデルの賃貸アパートを扱う、MDIを設立しましたが、こちらも、レオパレスの施工不良問題を受けて、業績が悪化。
施工不良の指示が、MDIトップの深山祐助氏の指示であったということが報道されてしまってから、新規の契約者が減少したためです。
MDIも「上向く材料はない」
そして、こちらのMDIにもソフトバンクは、インドの不動産ベンチャーであるOYOと共同出資をした合弁会社を通じて、出資をしています。
ソフトバンクグループとOYOHotels&Homesによる合弁会社、オヨ(OYO)テクノロジーアンドホスピタリティージャパンが、MDIの株式を80%取得したのが、2019年9月です。
しかし、上の3か月後、ヤフーはオヨ保有株を売却。
理由は示されませんが、その後のMDIは、20年3月期の決算では年間売り上げ799億円とそれまでの売り上げに比べて3割減、赤字となり、こちらもまた「レオパレス同様、上向く材料はない」とのことです。
ソフトバンクはOYOを使った宿泊事業を展開する予定でしたが、こちらもコロナ禍の影響があったと言われています。
一時は、オヨとレオパレスの提携の話も出ていましたが、OYO自体も勢いを失っている状況です。
今は、レオパレスとMDI、そのいずれもがソフトバンクにとって”お荷物”であるというわけです。
レオパレスは本命の提携先はフォートレスではなく、他にもあったということですが、その後の話は聞こえてきていません。
レオパレス、本命の提携先は別にある?避けられないアパートの賃料減額
一時はヤマダ電機も取りざたされましたが、こちらも、再建に苦戦する大塚家具を抱えており、関係者が「レオパレスを買収する資金的な余裕はない」と語ったことも伝わっています。
以上が、ソフトバンクとその周辺の不動産事業を受けるこれまでの動きです。
気になるのは、レオパレスはいずれにしても春から賃料減額を進めるとしている点です。
新たな提携先でも見つかればともかく、コロナもまだまだ収束しない今ではこれからが心配です。