中古マンション購入のメリットとはどこにあるのでしょうか。
首都圏で中古マンションが、新築マンションの成約数を上回ったというニュース、なぜ新築が売れなくなったのか、中古マンション購入のメリットは何か。
中古マンションの売買をめぐる状況をお知らせします。
スポンサーリンク
中古マンションの成約数が新築を越える
目次
首都圏のマンション市場、新築マンションの価格が高すぎるということで、中古の物件を求める人が増加
2016年に、新築マンションの供給数新3万5772戸に対し、中古マンションの成約数が3万7千件と、中古が新築を上回るという事態が初めて起こりました。
そして、2019年の現在もその状態が続いており、この状態が固定しそうな勢いです。
なぜ新築マンションが売れないのか
新築マンションはそもそも供給数が減少。そこへきて売れない最大の原因は、平均価格が5871万円と、価格が高止まりしています。
さらに、晴海フラッグや豊洲などは今一番話題に上がっている湾岸エリアにありますが、必ずしも便利なところにあるとは言い難い面もあります。
そこで、新築にこだわらず、立地の良いところに建てられたマンションを、中古価格でお得に買うということが考え方の一つとなってきたようです。
「新築にこだわらず、中古も視野に入れて物件を探す人が増えている」(同研究所の松田忠司主任研究員)
「昔に比べて『新築信仰』が薄くなり、中古への抵抗感が少ない客が増えた」(三井不動産の桂田慶吾・業務推進グループ長)
中古マンションの買い手
中古マンションを好んで買いたいとする客はどのような人たちでしょうか。
共働き夫婦の通勤の利便性
今の若い世代は共働きの夫婦が多いため、新築かどうかよりも、通勤しやすい立地にポイントが移っているといえます。
また中古マンションとはいえ、パワーカップルの方が資金が融通しやすいでしょう。
武蔵小杉もパワーカップル
新築ならば、人気の武蔵小杉、こちらも買い手の多くはパワーカップル。
そして、武蔵小杉もアクセスが良いという点では、「共働きの夫婦が通勤によい立地の良いところにマンションを買う」という構図は共通しています。
シニア世代の駅近へ住み替え
もう一つは、シニア世代の住み替えです。
買い物などに便利な駅前に住み替えて、利便性の良いところで老後を快適に過ごそうとすれば、必然的に中古マンションが多く求められることになります。
しばらく前から、住宅取得のゴールは「郊外住宅地の戸建て⇒駅近マンション」と言われてきた通りで、それが一つの流れとなっています。
特にシニアに取っては、中古とはいえ、戸建てとは違って、マンションの場合は、外装は手を入れる必要がありません。
リフォームするにも戸建てに比べて低価格で行えるので、これまでの土地に新築したり、古くなった家をに費用をかけて総リフォームするより、住み替えの選択肢をよしとするようになっているのでしょう。
中古マンションの購入のメリット
中古マンションのメリットはそれだけではなく、マンションの質にもあります。
近年は、新築は質が落ちており、中古マンションではあっても十分仕様や設備などを含めた質が良く、物件によっては高級感が増すとも言われています。
バブル崩壊後、企業が手放した土地に建てられたマンションは近年中古市場に出始めるようになり、それらの2000年代前半の物件は、断熱性や耐震性といった性能が高いとのこと。
また、都心部で山手線内の物件も多く、狙い目だということです。
市場に出回る中古マンションの数が増えるほど、好みと予算に合わせて、中古マンションが選びやすくなり、より中古マンションの売買が定着しそうです。
築30年を超えても値上がり
売却に関しては、新築マンションが不調になるほど、中古市場が活性化。
首都圏は地価が上がっているところもあり、築30年を超えても、新築当時より高く売れる物件があるといいます。
需要があれば高く売れるため、住み替えするにも良いタイミングです。
ネットでも、新築、中古マンションを含めた、マンション6万件の情報が見られるサイトがあります。
マンションの購入を考える際は、ぜひご利用ください 。
マンション情報とご相談は
6万戸超の新築マンション価格表がわかる【住まいサーフィン】