武蔵小杉のタワーマンション2棟に台風被害で浸水が起こるという意外なアクシデントは、武蔵小杉に住んでいる人はもとより、これからタワーマンションを買おうという方にも、注意を引き起こすものとなりました。
一番心配なのが、浸水が起きるタワーマンションの原因とその条件です。
災害から1年がたって、浸水被害を受けたタワーマンションは「低位地帯」に立っていたことがわかりました。
新しい事実を加えて、武蔵小杉の浸水タワーマンションについてまとめます。
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武蔵小杉の浸水被害とは
2019年、10月12日夜、台風による大雨で、川崎市の武蔵小杉に建つタワーマンションのうち2棟二浸水被害が起き、電気系統が水に使ったため、電気が使えない事態となりました。
そのため、エレベーター、トイレ、水や飲水が使用不能となり、高層階に住む住民がマンションで生活できなくなり、復旧されるまで周辺のホテルなどに滞在を余儀なくされたというものです。
武蔵小杉のタワーマンションが浸水でトイレが使用禁止 駅前も冠水
武蔵小杉の浸水被害の原因は内水氾濫
武蔵小杉の浸水被害の原因は、内水氾濫によるものです。
川崎市が管理する多摩川の5箇所の排水樋管(ひかん)のゲートが閉じられず、川から水が逆流した結果、と見られています。
その逆流の現象を「内水氾濫」といい、都市型水害として注目を集めました。
内水氾濫と都市型水害とは?武蔵小杉川崎市でマンション浸水の原因
浸水被害を受けたタワーマンションの名前
被害にあったのは、武蔵小杉にある現在14棟のマンションのうち、下の2棟です
- パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー
- シティハウス武蔵小杉
武蔵小杉、断水と停電トイレ禁止のタワーマンションはどこか判明
浸水被害を受けたタワーマンション2棟の場所
上のマンションのそれぞれの場所は上の赤い四角で示したところです。
上がパークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー。
下がシティハウス武蔵小杉。
タワーマンションが14棟ある武蔵小杉
武蔵小杉では、上のように、マンションが隣接して建っています。
災害当時は全部で11棟でしたが、今は、14棟となっています。
そのうち、この2棟だけが被害を受けた原因の一番大きな要因は、マンションの建つ場所にあるという説の新事実が、週刊ダイヤモンド2020年2月29日号に掲載されました。
これまでにもハザードマップに基づく指摘はあったのですが、もっと漠然と「水が出やすい場所」と言ったものにとどまりました。。
今回の新たな検証では、浸水被害を受けたタワマンは「低位地帯に建つ」ということが分かったのです。
ハザードマップについては
武蔵小杉のハザードマップで浸水・洪水地域がどこか確認を
家を買う前に確認が必要な理由は下の記事で
家の購入前にハザードマップをチェック!河川氾濫 浸水被害に「重要事項説明」義務なし
武蔵小杉の低位地帯とは
低位地帯というのは、周辺部よりも標高が低く、排水が困難とされる場所のことです。
水が溜まりやすいところに建っていたので、浸水が起きたというのが一つの大きな要因ですが、これは、パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーとシティハウス武蔵小杉の両方に当てはまることがわかりました。
「旧河道」にあたる場所
もう一つは、その場所が、過去にどのような場所であったのかということも、国土交通省の治水地形分布図から調べられました。
それによると、浸水被害のあったマンション2棟のうち、シティハウス武蔵小杉の方は、「旧河道」の上に建てられていることがわかりました。
この青色の斜線の部分が、以前の川であった部分です。
被害に遭ったマンションの場所は上記の通り。
表にまとめると、2つの条件1つに該当するのがステーションフォレストタワーで、2つとも該当するのがシティハウスということになります。
低位地帯 | 旧河道 | |
武蔵小杉ステーションフォレストタワー | 〇 | x |
シティハウス武蔵小杉 | 〇 | 〇 |
そして、武蔵小杉の現在14棟のマンションのうち、低位地帯に該当するのは、被害を受けた2棟を除くと2つのマンションがあります。
旧河道の上に建っているのは1棟です。
ただし、これらの条件は確かに、水が出やすい状況を示してはいますが、ダイヤモンド誌も
「低位地帯であることや地歴が浸水のすべての原因ではないし、個々のマンションの設備や対策で被害の程度も左右されることは言うまでもない」
と述べています。
マンションをこれから買いたいと思う人にとっては、その土地が低いのか高いのか、また、以前はどういうところだったのかは気になるところです。
これらの地図は、国交省のHPで誰でもが見ることができます。
またハザードマップも同様に誰でも受け取ることができますので、家やマンションを書いたという場合には、ぜひ参考になさってください。
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