新築マンションの売れているはどこでしょうか。
販売日数から、エリア別のマンションの本当の価値を計るというランキングをアエラ誌が掲載しました。
1位となったのは墨田区、一方人気がうたわれる武蔵小杉のある川崎市は、ワースト2位という意外な結果でした。
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新築マンションを販売日数で比較
新築マンションの売れているエリアと言えば、最近はなんといっても、晴海フラッグのある中央区が話題の中心です。
何しろ総戸数が5632戸ですので、どんどん売れているように思われがちですが、今回のアエラのデータだと、中央区は、新築マンションが売り出しから売り終えるまでの日数の平均は112日です。
売れるまでがだいたい3~4か月かかるという計算です。
墨田区のマンションは中央区の1/5の日数
それでは、販売日数が短いのはというと、墨田区の22日。
中央区の5分の1の日数で、マンションが売れているということになります。
東京カンテイのデータを基に、独自に分析したというものです。
23区の他、横山氏、川崎市、千葉市、さいたま市を加えて、2014年から18年の5年間に売り出された新築マンションの販売にかかった日数を集計しました。
地図別になっていますが、ここにランキング形式でご紹介をすると、下のようになります。
販売日数が短いトップ10
1位 | 墨田区 | 22日 | 5962万円 |
2位 | 荒川区 | 28日 | 5722万円 |
3位 | 大田区 | 38日 | 5953万円 |
4位 | 台東区 | 42日 | 6827万円 |
5位 | 品川区 | 60日 | 7621万円 |
6位 | 足立区 | 62日 | 4187万円 |
7位 | 板橋区 | 65日 | 4851万円 |
8位 | 帰宅 | 74日 | 5554万円 |
9位 | 港区 | 82日 | 1億940万円 |
10位 | 中野区 | 87日 | 6892万円 |
墨田区が上位の理由
上位の区は、墨田区、荒川区、大田区台東区となっていますが、価格は他の地域に比べて安めの5千万円台。
これらのエリアの販売日数が短いが価格が安いから、と言いたくなりますが、平均価格473万円の葛飾区は129日、4867万円の江戸川区は143日なので、単純に価格が安いということではありません。
ちなみに、荒川区については、スタイルアクト代表の沖有人さんが、これから資産価値が上がるとしてあげた三つのエリアのうちの一つに入っています。
売れる理由は「値ごろ感」
上位に揚がったエリアについて、アエラの解説は
買い手が、この価格に見合う価値があると感じた物件は高くても売れ、そう感じなければ売れない。
買い手にとっての「値ごろ感」がマンションの販売を促進する原動力であるようですが、その場合の買い手が感じる「価値」とは何なのか。
これは物件の良し悪しだけではなく、やはり立地にあります。
マンションを買い替える時には、押さえておきたいポイントです。
アクセスが良い駅がある
墨田区他の人気の秘密はというと、これらのエリアは都心へのアクセスがいいことなどから周辺の地価が上昇しているということに尽きるのです。
その駅というのは、北千住(足立区)、押上(墨田区)、浅草(台東区)といった、今までも取り上げてきた人気の駅です。
「通勤時間の短さ」重視
東京カンテイ企業調査部上席主任研究員の井出武さんは 、販売日通が短いこれらの区について、「通勤時間の短さ」が人気の要因だとみています。
また、再三言われているのが駅近、つまり駅までの距離も見逃せないポイントです。
いわゆる高級住宅地といわれるブランドよりも、都心へのアクセスを優先されるその人気が、逆にこれらの地域の地下を上げることになりそうです。
販売日数の長い練馬、目黒、杉並区
一方販売日数の長い、川崎市(川崎市168日)、練馬区、目黒区、横浜市、杉並区等、販売完了まで132日~168日かかる区について、
これらのエリアは現場の価格帯は早期に分譲完了できる環境にはないと言える
と指摘しています。
これらの事実はデベロッパーも当然承知ですので、これから販売しようとするマンションの分布は変わってくるといえます 。
販売日数114日の世田谷区については
販売日数ワースト2に川崎市
意外だったのは人気の武蔵小杉のある川崎市が、平均日数が168日とさいたま市に続いてワースト2番目だったことです。
ランキング | |||
ワースト1 | さいたま市 | 228日 | 4857万円 |
ワースト2 | 川崎市 | 168日 | 5451万円 |
ワースト3 | 江戸川区 | 143日 | 4867万円 |
武蔵小杉は当初は都心へのアクセスが良いと言われて人気が出た街なのですが、実際には駅の混雑とでトータルの通勤時間は長くなってしまっています。
そのためばかりとは言えないかもしれませんが、人気の高いエリアと言われていても、必ずしも売りに出して”すぐに完売”という状況ではなくなっているようです。
終わりに
武蔵小杉のある川崎市が、ワースト2、販売にそんなに苦戦しているというのは、かなり意外でした。
これらのマンションの値下がりがどうなるかはまた別な記事にてお伝えします。
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