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積水ハウス地面師事件 カミンスカス操捕まらず警察苦境 内田マイク詐欺容疑で立件へ

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世間を騒がせている積水ハウス地面師事件、カミンスカス操ら地面師と呼ばれる詐欺グループが所有者になりすまして、積水ハウスに土地を転売、55憶円をだまし取った巨額の不動産がらみの詐欺事件、警察が現在も手を尽くして捜査中と思われます。

手配中のカミンスカス操容疑者はどうなったのか、再逮捕された首謀者内田マイク、土井淑雄、カミンスカス操容疑者他の、その後の様子をお伝えします。

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再逮捕した8人勾留期限

被害に遭った「地面師」詐欺事件で、警視庁はこれまで計15人を逮捕しましたが、このうち詐欺容疑で再逮捕した8人が17日に勾留期限を迎えことになります。

警察は、事件の主導役とされる内田マイク(65)、土井淑雄(63)両容疑者についても同容疑で立件する方針で、捜査は最終段階に入ります。

内田マイク、網走刑務所内の首謀者

驚いたことに、内田マイクは逮捕時には、網走刑務所内に居ました。別件杉並区の駐車場の土地をめぐる地面師事件ですでに逮捕されていたのです。

刑務所内に居ながら、前もって目をつけていた、現在の地面師事件の問題の土地、海喜館、旅館跡地の所有者が入院したとの報を受け、連絡係を通じて、カミンスカス操容疑者他に指示を与え、事件を主導したとされています。

事件は発覚しましたが、もちろん、発覚は承知の上です。偽の登記ですからいずれ発覚するのです。

それよりも、巨額の土地代金が手に入ったのですから、地面師の目的は達成されたことになります。数年刑務所に入っても、隠し持っていたお金を手にするのが、この場合の目的なのでしょう。

土井淑雄容疑者 口座にだまし取った金を入金

もっとも大切な、お金に関しての役割を担っていたのが土井淑雄容疑者です。積水ハウスからだまし取ったお金は55億。

ひじょうに多額なので、そのままでは、どこの口座にあるのかが、直ぐに判明してしまいます。

それをどこだかわからない、行方が追えないようにしたのが、おそらく土井容疑者だと思われます。

口座は実名ではわかってしまいますので、他人の口座を借りるなどして、どうにかして多額の入金を分散するなどしたようですが、残り30億円ほどの行方はいまだに判明していません。

口座を貸した男性が名乗り出るも

口座を貸した会社社長である男性は、地面師に口座を貸したことを明かして名乗り出ていますが、あるいはこの方も地面師の一味ではないかという疑いも晴れません。

というより、実際に口座を貸して、地面師に加担をしたことは事実なのです。このような口座がなければ、だまし取ったお金の保全ができなかったと言えます。

地面師のうち誰が、どの口座にだまし取ったお金を送っていったかがわかれば、30億円に「足がついた」状態になりますが、いまだつかめてはいないようです。

海外逃亡のカミンスカス操容疑者が障害

一方、もう一人の「キーパーソン」、カミンスカス操容疑者(59)は国外へ逃亡し、全容解明への大きな障害となっています。

これを目前で取り逃がしたのが警察の失態とされていますが、事前に逮捕への動きを察知したのは、土井容疑者が、警察を抱き込んだとも言われています。

カミンスカス容疑者は、内田マイクからの指示を連絡役を通じて受け取り、本事件を実行。7億円を受け取ったと知人に話しています。

その後、所有していた高級マンション、いずれも億ションを売却して、フィリピンへ出国しました。カミンスカスの名字はリトアニア姓と言われ、リトアニア人の妻の名前に改姓しましたが、生粋の日本人です。また、フィリピン人の前妻もおり、それらの愛人のところに身を隠しているとも言われています。

幸い、いえ、困ったことにというべきか、カミンスカス容疑者は海外に居たこともあって、英語は堪能だそうです。お金を持っていて、知り合いもいるとなれば、長期の潜伏は可能かもしれません。

フィリピンとの間には犯罪を引き渡す条約がないので、現在は国際手配。インターポールがこぞってカミンスカス容疑者の行方を追っているところでしょう。

地主へ成りすました羽毛田正美容疑者

15人の中で唯一、容疑を認めているのが地主に成り済ました羽毛田正美容疑者(63)です。

「娘が病気で金が必要だった」と動機を説明するが、地面師グループの末端で、全容を知る立場ではなかったため、容疑は認めても、事件の全容の解明にはつながらないでしょう。

地面師の細分化された役割

羽毛田容疑者を仲間に引き入れたのは秋葉紘子容疑者(74)らで、羽毛田容疑者の内縁の夫役の常世田吉弘容疑者(67)が地主に成り切れるよう演技指導したとさています。

他に、詐取金を振り込む口座の準備は北田文明(59)、佐々木利勝(59)両容疑者らが担うなど、役割は細分化されていました。

地面師グループは通常数十人の徒党を組んで、案件に当たると言われています。他にも「にんべん」といわれる、書類の偽造に関わった人も二桁に上るはずですが、捕まった逮捕者が口を割らない限りは、判明が難しいとされています。

地面師事件のシナリオ―主導役は3人

これらの地面師の面々のうち、全容を知るのは、主導役の3人だけとみられています。

「詐欺を立案したのは内田容疑者で、土井容疑者に計画を持ち掛け、両容疑者が成功した際の報酬などを決定。メンバーを集めて偽造書類などを用意し、カミンスカス容疑者が実行部隊のリーダーを務めたというのが同庁が描く事件の構図」というのが、警察のつかんだシナリオで、内田、土井、カミンスカスが今回の事件の立役者というわけです。

容疑を認めない地面師たちを崩すには

そして、この3人のうち、カミンスカス容疑者だけが積水ハウスとの実際の交渉の場に出席しており、実際に実行に当たった人物であれば知るところも大きい。

しかし、警察にとって痛いことに、カミンスカス容疑者のフィリピンへ出国後の動きはつかめておらず、逮捕にいたらないと、立証にいたりません。

他の2人が「知らない」を決め込んでいればなおさらです。その辺りは地面師は、詐欺のプロ、何しろ今回が最初の逮捕ではなく、警察の取り調べを交わす位はお手の物でしょう。

「カミンスカス容疑者を逮捕しないと駄目」

捜査関係者からは「カミンスカス容疑者を逮捕しないと駄目、意味がない」との声も漏れるといいます。国外逃亡ですから、日本の警察の手に負えるところではありません。

仲間内からは、「もうあいつは日本には戻ってこないよ」との声もあり、それを見越して、内田マイク容疑者はカミンスカス容疑者を実行役としたのだったのかもしれません。

カミンスカスには逃げてもらう。カミンスカスに水際で逃げてもらう手立ては土井が行い、その上で、内田と土井は白を切り通す。

実行役を逃がしておけば、自分たちも安全だというわけです。あるいは、これが、計画実行後の地面師たちのシナリオであったのかもしれません。

空港にカメラをもって押し掛けた報道陣の前で、悠々と高跳びをしたカミンスカス容疑者。今もまだ、警察の意地も届かない海外のどこかに居るのです。

積水ハウス地面師事件をわかりやすく解説:
地面師とは?意味は「登記の詐欺師グループ」 手口と事件解説

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