「持ち家か賃貸か」は近年よく取り上げられる話題です。週刊誌「女子SPA」の質問がヤフーニュースに掲載されていました。
ファイナンシャルプランナーの答えは「数値化して冷静に判断」とのことでしたが、質問者は32歳、共働きで経済的に余裕があるのに、あえて賃貸を選ぶメリットがあるのかを考えてみました。
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持ち家と賃貸どちらが得?
結婚をして子供が2人いる共働きの32歳女性からの相談です。
夫婦+子ども2人の4人家族で、現在は都内の2LDKに居住、手狭になってきたので3LDK以上の物件に引っ越ししたいが、マンションを買うのと借りるのとでは、どちらが得か。
希望地は「都心、もしくは郊外でも都心へのアクセスがいいところ」、また、買う時期や狙い目の物件タイプなども教えてほしいということでした。
持ち家と賃貸の「数字で判断せよ」
ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんは、先に
結論から言うと明確な答えはなく、ライフスタイルやマネー事情によって、どちらが向いているのか、数字で計算をして冷静に判断をするのがよいと思います
とのお答えでした。
32歳ならマンションを買うのがおすすめ
年齢が32歳で共働きであれば、私としては、賃貸より持ち家、マンションを購入する方がいいと思います。
お子さんは既に生まれていて、これから仕事を辞めるという予定はなく、両方の収入があるということなら、地方の一世代前のカップルから見ると、経済的には断然恵まれています。
人気の武蔵小杉や話題の晴海フラッグなども、ターゲットはこれらの「パワーカップル」が対象です。
その年代と収入を対象にした価格設定となっており、その通り、2人の稼ぎ手で協力して十分ローンが支払えますので、まだ低金利のうちに、最長35年までのローンを組んで、マンションを買った方が断然いいと思います。
地方は価値が下がるところが多くても、都内など大都市なら、マンションを買ってあとで売ろうとしたときは値上がりはともかく、必ず売れます。
賃貸の場合は、後で売ろうといっても、どれだけ家賃をつぎ込もうとも「売るもの」はありませんが、購入したマンションなら「売れる」のです。
「持ち家VS賃貸」はどの世代への問い?
「持ち家VS賃貸」はよく、条件によっていろいろで、即答できないと言われます。
一面ではその通りなのですが、「持ち家VS賃貸」はそもそもどの世代をターゲットにしたコピーなのでしょうか。
少し前でしたら、地方では家を買うというのは、まず30代までが範囲内でした。50歳になって家を買うなどと言う人はいなかった。
しかし、今は高齢化社会になって、さらに、結婚をする年齢が昔のように定まっていないため、範囲が広がっているのでしょう。
大都市に住んでいて、十分に家を買えるだけの資金がある若い世代の人に「賃貸」を勧めるようなことがあるとしたら、それは特殊な場合だけだと思います。
家賃補助は35歳まで
企業の家賃補助が出るのはおおむね35歳までです。
それを過ぎると、これまでは気にしないでいた家賃も、全額自分の負担となってきます。
35歳になってから考えるのではなくて、それよりもう少し前にプランを立てて、頭金を積み立てるなどの準備をしていた方が後が楽だと思います。
最初から、賃貸で通すならともかく、いずれ買うのであれば、いつ買うかはともかく準備は早いに越したことはありません。
家がなければ資産もない
私ども夫婦は、今まさにその問題「持ち家VS賃貸」に加えて、「マンションVS戸建て」で頭を悩ましていますが、我々の場合はこれから定年になるわけで世代が違います。
というより、手前どもの家の場合は、私は22歳で家を買いましたが、夫は家を買わなかったのです。親の家があったからそれに住み続けてしまったのですね。
なので、これから家を売る予定ですが、その代金は親の者であり、家を買うのに資金になるものがまったくありません。
もし夫が若い頃に家を買っていたら、地方の地価は下がっているとはいえ、約1千万円、解体費200万円を引いても800万円は必ず手元に残っていたことになります。
地方では、「家=資産」という図式はだいぶ怪しくなっていますが、都内や郊外でもアクセスのよいエリアであれば、必ずしも値上がりは見込めないところでも、それほど資産価値が落ちるとも思えません。
「家なき子」特例はあるが相続は将来の話
ファイナンシャルプランナーの答えの中には、「家なき子」特例の話も出てきていますが、30代の夫婦の場合は、相続はまだ30年以上先の話で、今から考える必要はないとも思います。
また、「投資の元がとれるか考えて」との助言もある意味正しいのですが、「マイホーム購入=投資」ということであれば、その場合はむしろ買わない方がいい。
普通の人が、投資目的で買う、というのは、通常の住宅購入とは全く違った話になってしまいます。住みたくはないところでも買うのが投資です。
たとえば、地方の場合なら、元が取れるどころか「暴落」続きです。そんなことを言っていたら、地方の場合は、将来的に下がるのははっきりわかっていることなので、「投資の元がとれるか」を考えていたら、家などは買えないことになります。
しかし、だから賃貸がいいのかというと、地方でさえそういう結論にもならないのです。
「住宅すごろく」の例はありますが、参考にはしたいものの、家族がいる場合は、そうそう引っ越しするのも難しいでしょう。
値上がりするかどうかの「投資」は、あくまで途中で家を売るときの話です。
一生そこに住むという考えならば、含み益を気にする人ばかりではありませんね。
中古マンション購入のすすめも
もうひとつ、興味深かったのは、上のニュースのコメント欄に、「築10年の中古マンションを勧める」というものでした。
その理由はというと、新築というのは、戸建てもマンションもプレミア価格となっていて、「実際の値段よりも、2、3割高くなっている、中古だとそれがないので本来の値段で買える」というものです。
新築マンションの質は落ちている
また、近年の新築マンションは、最近発売のタワーマンションも含めて、それ以前に建築されたものよりも質がひじょうに落ちているという専門家やマンションウォッチャーの意見があります。
なので、マンションの内覧に慣れていない方は、新築と中古を実際にどちらも見比べてみるのがいいと思われます。
もっとも現在は誰もが同じ考えらしく、中古マンションの価格も高めに設定されているようです。
マンション購入の情報サイトも
また、価格の点で、自分で判断がつかないという場合は、マンション購入の情報サイトを利用するのもいいと思います。
なかなか素人だけではわからないので、専門家のセカンドオピニオンも利用してください。
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