スルガ銀行のシェアハウス融資不正問題に関するニュースです。
シェアハウス投資で融資を受けた顧客の借金帳消しの交渉を引き続き進めているスルガ銀行の嵯峨行介社長が、朝日新聞の取材に対して早期解決を目指すという発言を述べました。
9月2日の朝日新聞の報道を元にお知らせします。
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スルガ銀行嵯峨行介社長が「解決急ぐ」
スルガ銀行の嵯峨行介社長(56)が、朝日新聞のインタビューに応じ、シェアハウス投資の被害者の顧客の問題について、「一日も早く終局的に解決しないといけない」と述べたことが伝えられました。
9月2日の朝日新聞より。
シェアハウス融資での不正により返済困難に陥った顧客が相次いだ問題で、「一日も早く終局的に解決しないといけない」と述べ、問題解消を急ぐ姿勢を示した。
シェアハウス被害者借金帳消しへの道
シェアハウスの投資の融資をスルガ銀行から受けた”シェアハウス被害者”は、被害者弁護団を結成、集団でスルガ銀行との交渉を続けてきました。
当初スルガ銀行の提示したのは、一部元本カットという方法でした。
被害者たちは、代物弁済を求めてきましたが、スルガ銀行側は、ADRでの個別交渉を投資者たちと進めるとして交渉は難航。
シェアハウスの被害者オーナーはスルガ銀の元本一部カットで救われる?
スルガ銀、被害者オーナーと借金減額交渉もADRでどれだけ減るか
その間、スルガ銀行の融資に不正があったことが次々に発覚、スルガ銀行は責任を指摘され、一昨年秋に金融庁から半年間の業務停止命令を受けました。
スルガ銀行新規融資6か月間の業務停止命令 金融庁行政処分理由概要
スルガ銀行 第三者委員会調査報告書の見られるサイト 要約版内容掲載
その間に、スルガ銀行は創業家の岡野家と関係を絶ち、所有していた、日本橋のスルガビルも売却。
そして、家電量販店のノジマと資本提携を結びました。
現在は、嵯峨行介社長、ノジマの社長が副社長にそれぞれ就任しています。
シェアハウス被害者の借金帳消しに
20年3月に、融資を受けた顧客の借金を、建物を渡すという条件で、全て帳消しにすると発表。
約250人分の融資が返済を免れることになりました。
シェアハウス融資のオーナー250人の借金帳消しに スルガ銀行
嵯峨社長は、「同じスキームを希望される方は受ける」として、その後8月にも、160人が、スルガ銀行を提訴して、引き続き交渉にあたっています。
シェアハウス被害者160人スルガ銀を提訴 ガヤルド他アパートも対象
スルガ銀行にも大きな責任はあるとはいえ、借金帳消しというのは、異例の措置です。
今現在も交渉は続いており、このあとも同様の顧客の要望があると思われますが、シェアハウス投資の方々にとっては、たいへん良かったことです。
スルガ銀行の再建とともに、ローンの心配のないよう、生活の立て直しを図っていっていただきたいものです。