地面師によるこれまでの主要な地面師事件を一覧にまとめます。
積水ハウス事件の他、アパホテルの被害、所有者変死の裏に地面師の影など、土地をめぐる巨額の詐取事件ばかりです。
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地面師事件一覧
”地面師”というのは、土地の詐欺を行う人たちの呼称です。
元は一部の人たちが知る業界用語に近いものでしたが、積水ハウスの土地売買をめぐる、巨額の殺人事件で、知られるようになりました。
これまでの地面師事件、被害額が大きなものの一覧を以下にまとめます。
まず、地面師とは何かは下の記事をお読みください。
これまでの主要な地面師事件一覧
地面師によるこれまでの主要な地面師事件は以下の通りです。
- 積水ハウス地面師事件
- アパホテル事件
- 新橋失踪事件
- 町田の事件
- 表参道事件
これ以外にも小規模な土地取引の詐欺事件hな日常茶飯で珍しくないくらいに頻発しているようですが、積水ハウス事件後に取りざたされた詐欺金額の大きな、主要な事件がこれらの事件となります。
積水ハウス地面師事件
「地面師」の名称を世に知らしめることとなったのが、言わずと知れた積水ハウス地面師事件です。
詐取した金額が63億、実質55億円という、途方もない金額だったこと。だました相手が積水ハウスという大手ハウスメーカーであったことなどから、世間の注目を集め、以後、地面師事件が問題視されるようになりました。
■事件の内容は
積水ハウスの担当者の責任は?地面師に騙され63億を支払った流れ 不法侵入で詐欺と気づくまで
■土地取引に使われた場所は五反田の一等地にあった元旅館の海喜館です
海喜館の土地で地面師に積水ハウスが騙された理由 詐欺見抜けず
積水ハウスの内紛を招く結果に
この事件は後に積水ハウス内の内紛を招き、トップの人事交替に及びました
積水ハウス元社長に55億円請求裁判と調査報告書の謎【地面師事件】
責任の追及がされる姿勢でしたが、内容は不明のままになっています。
地面師らは次々逮捕されましたが、結局、地面師らに支払った5億円はどこに行ったのかも、わからないままとなっています。
アパホテルの地面師事件
2013年、赤坂の約120坪の駐車場の土地をアパホテルが買い付け、地面師によって12億円以上をだまし取られた事件です。
所有者が亡くなっており、地面師はその相続人であった兄弟になりすまして、売買を成立させましたが、書類の偽造が発覚して登記申請が却下され、地面師の犯行であることが発覚しています。
アパホテル側は相手を訴えて勝訴しているものの、損害分を取り戻せたかどうかははっきりしていません。
・・・
新橋女性資産家失踪事件
新橋4丁目にの10億円土地を所有する女性資産家が、行方が分からなくなった事件です。
女性はその後、自宅敷地内で遺体となって発見されています。
亡くなった女性の土地が人手に
その土地は所有権の移転を繰り返していました。
土地取引が絡んでいる可能性があり、地面師事件ではないかと疑われているものの、女性に家族がいなかったこともあって、迷宮入りに近いケースです。
この事件で問題なのは、土地の登記ではなく、女性が亡くなった原因の方です。
女性が発見された時は、遺体は屋外で既に骨になっており、もし、女性の死因に地面師が関係しているとしたら、単なる詐欺にはとどまらないことになりますが、どのようにして亡くなったのかも判明しておらず、謎が残ったままになっています。
世田谷5億円詐取事件(町田の事件)
「町田の事件」というのは、この事件の呼び名であり通り名です。
世田谷の東急上野毛駅にある物件、所有者は判明しておりますが、いわば仲介に入ったのが地面師で、土地建物5億円の売却代金をぺーパーカンパニーである架空の会社に振り込だという事件です。
地面師は手順を複雑化するために、所有者と購入者との間に転売の架空の会社を入れた上に、物件数を2つにし、さらに、取引の場所となる銀行を2つにするというこれも架空設定をしたことで、まんまと5億円をせしめることとなりました。
「町田の事件」と呼ばれるのは、取引場所となった銀行に町田市内の銀行が使われたことからの呼び名です。
社員と司法書士は、振り込み完了の報告を今か今かと待っていましたが、3時が過ぎてしまい、とうとう、詐欺だと気が付くこととなったのです。
この事件について詳しくは
積水ハウス地面師事件 11人目逮捕 北田文明容疑者 口座準備の主犯格手口
表参道地面師事件
積水ハウス事件にも関与した三木勝博ら3名が逮捕された事件。
東京渋谷区神宮前4丁目、表参道の土地約160㎡の土地の所有者の息子に成りすまし、不動産会社に土地を売却。
売却代金の数億円が詐取で受け渡しされたと伝わっています。
この事件について詳しくは
表参道事件の地面師事件 三木勝博容疑者は積水ハウス事件でも逮捕