魅力のある町、住みやすい町、将来の地価の値下がりや街の衰退を恐れなくてもいい地域はどこなのか。
ダイヤモンドオンライン誌が、「本当に魅力ある市町村ランキング」を特集、その関東地方のデータをご紹介します。
家やマンションの購入や住み替えの際に、参考にしてみましょう。
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「本当に魅力ある市町村ランキング」
ランキングに上がってはいても、人口流出が起こっているような街が多く見られます。
全国市区町村の本当の魅力を算出しようと、中部圏社会経済研究所では「地域力指標」というものを開発、それに基づいた「本当に魅力ある市町村ランキング」という新たな集計を行いました。
地域力指標とは、生活基盤や教育など地域の人を引きつける魅力のことだそうです。つまり、現在の人気を指標にしたランキングといえそうです。
ランキングの内容は、「地域力フロー指標」と「地域力ストック指標」とに分かれるのですが、後者はほぼ町の将来性のようなので、その前者の「地域力フロー指標」の方を挙げます。
それでは、どのような街が、上位に上がったのか、県別に見てみます。
東京都の魅力ある区ランキング
1位 中央区
2位 千代田区
3位 港区
4位 渋谷区
5位 文京区
中央区
中央区は生活基盤、教育の分野で全国のトップ3に入り、コミュニティ、住民・福祉の分野でも上位となっている。
さらに、女性の活躍の分野も高い評価。
中央区は、やはり湾岸エリアのタワーマンションが人気を集めているといえます。
タワマンには、賛否両論ありますが、区としては人口増加が著しく、これからの発展が楽しみです。
千代田区
千代田区、生活基盤、教育の分野で中央区を上回るが、コミュニティ、女性の活躍の分野が全国下位レベル。
港区
生活基盤の分野で全国のトップ
渋谷区
2023年に桜丘エリアに大規模再開発が予定されており、これまで以上に魅力度がアップすることも予想されます。
文京区
文京区は住みよさランキングでも1位に入っており、人気は変わるところがありません。
神奈川県の魅力ある自治体ランキング
1位 鎌倉市
2位 川崎市
3位 逗子市
4位 横浜市
5位 藤沢市
鎌倉市
鎌倉市は全市区町村中最大の人口を有する横浜市の南側に隣接、相模湾沿岸に位置。
全国有数の観光地として知られ、外国人も多く訪れている。生活基盤、教育の分野で全国でも上位。
ということなのですが、鎌倉市は、「住みにくい町」にあげられたこともあります。
観光客が多いということは、それに関わる職業の人にはいいですが、関わりのない人にはデメリットでもあるでしょう。
川崎市
タワーマンションの町として、パワーカップルに人気の武蔵小杉があるのが、川崎市です。
都心へのアクセスも良いところとして知られています。急激な人口増によるインフラ整備はこれからの課題ですが、それでも人気の衰えるところはなく、不動産の資産価値もこのあとも維持されるとみられています。
横浜市
4位には上がっていますが、オシャレな街として、魅力は高いのですが、比較的都会であるのに、空き家が増えているとの情報もあります。
横浜とはいっても、駅へのアクセスの悪い地域は要注意です。
千葉県の魅力ある自治体ランキング
1位 浦安市
2位 習志野市
3位 流山市
4位 市川市
5位 船橋市
浦安市
千葉県の地域力フロー指標トップの浦安市は国内最大のテーマパーク群を有し、生活基盤、教育、住民・福祉、女性の活躍の分野で全国でも上位となっている。
浦安と言えば、ディズニーランドのある土地なので、圧倒的に知名度が高いです。
習志野市
習志野市は県庁所在都市、県内最大の都市である千葉市、県内2番目の人口を有する船橋市に隣接。また、東京都心部のベッドタウンとしての性格も強く、人口密度は県内で3番目に高い。生活基盤、教育、コミュニティ、住民・福祉の分野で高い評価となっている。
流山市
流山市は県北西部、埼玉県と隣接する位置にあり、つくばエクスプレスの開業により、子育て世帯の注目も集まっている。習志野市同様、生活基盤、教育、コミュニティ、住民・福祉の分野で高い評価。
「母になるなら流山」というキャッチフレーズと、それに準じた施策で、子育て世代にアピールを続けてきたことが実っています。
印西市はランク外
http://www.city.inzai.lg.jp/0000001165.htmlここのところ、何かと話題の印西市はというと、「地域力フロー指標」には入らなかったものの、「地域力ストック指標」に、第1位の浦安市に続く2位に上がっています。
これからの将来性がある町としての位置づけのようです。
埼玉県の魅力ある自治体ランキング
1位 和光市
2位 戸田市
3位 さいたま市
4位 朝霞市
5位 志木市
埼玉県トップの和光市は県南部に位置し、東京都練馬区と板橋区に隣接する。どの分野においても全体的にバランスが良い。2位の戸田市は同じく東京都板橋区と北区に隣接
和光市
和光市は、suumoの「これから人気が出そうな街ランキング」で、1位の武蔵小杉に次いで、第2位に上がりました。
東京に隣接する位置で、鉄道は東武東上線の始発駅で渋谷へ最短25分、高速道路は東京外環自動車道のインターチェンジがあるとして、交通アクセスの良さが人気の理由だそうです。
茨城県の魅力ある自治体ランキング
1位 つくば市
2位 守谷市
3位 牛久市
4位 つくばみらい市
5位 水戸市
つくば市
つくば市は県庁所在都市の水戸市に次ぐ県内2番目の人口を有している。筑波大学のある学術都市としても知られる。
2位以下の守谷市、牛久市、つくばみらい市同様、2005年のつくばエクスプレスの開業で都心とのアクセスが向上。
どの分野においても全体的にバランスが良く、特に生活基盤、教育の分野で全国でも上位となっている。
守谷市
守谷市は県の南西部に位置し、千葉県と隣接する。人口密度は県内で最も高い。どの分野でもバランスよく全国平均を超える評価となっており、特に教育の分野でつくば市を上回る評価となった。
水戸市
県庁所在地である水戸市が5位であるのは残念です。
空き家バンク1位の栃木市のような例もありますので、諦めないで、人気をアピールしていってほしいものです。
栃木県と群馬県については割愛します。ダイヤモンド誌の元記事の方でご覧ください。