空き家となった家は、人の住んでいるときと違って急速に老朽化が進むといわれます。
空き家になるとなぜ老朽化しやすくなるのでしょうか。また空き家を老朽化させないための対策と合わせてお知らせします。
目次
空き家はなぜ老朽化
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人が住まなくなってあきやとなると老朽化すると言われるが、使っていない家が老朽化するというのは本当だろうか。だとすると空き家の老朽化の理由はなぜだろうか |
答え
人が住んでいない家が早く老朽化するというのは本当です。一番の大きな家を閉め切っていることによる湿気と言われています。他に雨漏りは点検を怠るほど補修には大きな費用がかかるので注意が必要です。
答えの理由
築40年の実家は私が出入りしているときは大丈夫でしたが、空き家となって点検を怠ったら途端に雨漏りが起きました。その時点で仲介の売却は諦め、買取に切り替えて早急に売却をすることに決めました。
雨漏り他の傷みが起きてしまったら通常は仲介では売れませんので、業者買取での売却がトラブルが少ないためおすすめです。

空き家はなぜ老朽化?
空き家を見たことも所有したこともない人は、「空き家になると急速に老朽化が進みます」と言われてもピンとこないと思います。
「住んでいないのだからきれいなままなのでは」と思われがちですよね。
実は私もそうでした。
空き家を持っていても、そこを仕事場として使っている間は大丈夫だったので、すっかり安心していたのです。
その後、遠方に引っ越して本格的な空き家となったら途端に問題が発生することになったのです。
空き家の老朽化の原因
空き家の老朽化の原因はというと
- 換気されないため
- 掃除がされないため
- 空き家の傷みに気が付きにくいため
の3つに集約されます。
空き家と換気
家には換気が必要だというと、人が住んでいないのになぜかと思われるかもしれません。
空き家、特に木造の住宅の場合は、換気は建材を長持ちさせるために大変重要です。
人が住んでいる場合は、窓の開け閉めなどにより一定の換気が行えます。
しかし、人が住んでいなければ窓の開け閉めをする機会がなくなり、空き家となると雨戸を閉めておくことも多いですね。
換気ができない、日も当たらず薄暗いままだと湿気がこもってしまい、多量の水分を木材が吸収してしまいます。
長いことこの状態が続くと、水分を含みすぎた木材がカビて、腐ってしまうのです。
空き家の内装がだめに
この場合の木材というのは、内装材の目に見えるところばかりではありません。
土台や柱も木造である場合は当然それらの部分も影響を受けます。
そのため、湿気が充満して木材全体が傷んでしまうと、倒壊の危険性が高まる結果となってしまいます。
畳や床のダメージ
よく空き家の写真を見ると、畳が剥がされているものがありますが、あれは畳が湿気でカビが生えてだめになってしまったので、立て掛けて置いてあるということが多いようです。
他に床が抜けるという状態も空き家には多く見られます。
他の内装については、壁がカビる前に、クロスや砂壁などの内装材が全部剥がれて落ちてしまうこともよくあります。
このような状態になってしまうと、たとえ土台や柱はだいじょうぶといっても、ぼろぼろになってしまった家を買いたいという人はいなくなります。
その場合にはリフォームをして売り出すなど費用がかかってしまいますが、費用をかけても売れるか売れないかわからない。
そのため、解体を余儀なくされるケースが大半です。
空き家が掃除されない
換気の他にも、空き家が掃除をされないことも老朽化を早めます。
この場合の掃除というのは、住んでいる家の掃除とはまた違う意味の掃除です。
ほこりがたまってかびやすくなったり、湿気を含んだ木材にはシロアリの他、害虫が発生しやすくなります。
空き家は森の中の木と同じ
住んでいる家にはこういうことはないのですが、人が住んでいない家というのは、たとえば、森の中に倒れている木を思い浮かべてみるとわかると思います。
倒れた木は根がなければ水分調整を自ら行うことはありませんし、倒れたところ、湿ったところから先に虫に食われていきます。
森の中に倒れた木で無傷のものはありません。すぐにぼろぼろになって朽ちていくのです。
空き家も木造住宅ならそれと同じなのです。
家の壁が傷む問題
他にも、家の壁に隙間ができるとそこから、必ず害獣が入り込みます。
ひどい場合は鳥が家の中に巣を作ってしまったという例もあります。
そうなると再び人が住めるようにするには、大変な手間がかかることになります。
また庭木が立て込んで壁に触れると、雨水で外壁が傷むことがあります。
庭木のせいで通風も悪く、さらに除草をしないとそこに害虫が発生しやすくなるのです。
空き家の水道管
空き家となって傷みが心配されるのは、実は建物それ自体だけではありません。
水道をひねらないと、水道管に水が動かない状態になってサビが広がり、水道管を取り替えないと使えない状態になってしまいます。
水道管は見えるところだけでなく、地中に埋まっていますので、道路の本管から引き直すとなったら、最低でも数十万円からの費用がかかります。
水道の水を出すというなんでもないことも、家を保つためには大切な作業のひとつなのです。
空き家の老朽化対策
あきやの老朽化対策は、これらのことを未然に防ぐことにほかなりません。
しなければならないことをあげてみると下のようになります。
- 点検とメンテナンス
- 換気と通風
- 水道の通水
- 庭木の剪定と除草
- 定期的な点検を兼ねた清掃
これらのことを、年に一回とかでいいわけもなく、点検は最低でも月に1度、換気は週に最低1度以上、数時間は行ったほうがいいですね。
それぞれの作業は特に難しいというわけではないのですが、所有する空き家が、住んでいる家よりも遠くにあるという場合は、一日がかりとなり、それが毎週となるとかなり大変です。
空き家の管理サービスを依頼する
そのような空家の場合は、空き家の管理サービスというのが全国にあるので、そちらに依頼するのがいいと思われます。
費用がかかるのは痛いところですが、自分で手間ひまをかけようとすると、どうしても怠りがちになり、問題が起こってから気がつくということになってしまいます。
管理代行サービスの費用は、サービスの内容によりますが、月5千円というところもあります。
外からの見回りだけというのも格安で依頼できますが、あまり安いサービスだと不十分な結果になりそうです。
空き家の補修費用は高額
また、実際に問題が発見された場合、壁の傷みや、屋根の雨漏りなどがわかったら、必ず費用負担が必要になります。
これは見回りをしていて防げるというものではありません。
築年の古い家ならどのようなことが起こっても不思議ではありません。
空き家と雨漏り
特に放置をした空家の場合は、雨漏りが一番費用負担が大きいことが予想されます。
雨漏りの原因は特定が難しく、住んでいない空き家ならまず、どこから雨漏りしているのかがわかりにくいことが多いためです。
万が一、屋根や壁を大幅に補修する、その費用が数百万円はかかるということになった場合は、どうするのか。
築40年の空き家に費用をかけても売れるか売れないかわかりません。
傷みが大きければ、解体をしてしまったほうが早いということになり、そうなるとこちらも咲いて150万円は見ておかないといけません。
住まない空き家は金食い虫といわれる理由がそこにあります。
空き家は売却がいちばん
このような予測が立ちそうな空き家は、老朽化対策をするよりも、老朽化する前に売却をすることの方がおすすめです。
空き家に問題がないうちは、仲介での売却、買取での売却の両方が試せます。
もし、空き家に何らかの補修が必要な状態になり、それが軽微でない場合は、業者買取なら、現金化できる場合がありますので、慌てて更地にしてしまわずに、買取の査定を依頼してみてください。
問題が起きないうちのほうが高く売れますので、今すぐ売らなくても価格がどのくらいになるのか、まずは聞いてみてから、空き家を売却するかどうかを決めることをおすすめします。
買取のプロ、アルバリンクのサイトなら、ネットですぐに無料で査定が依頼できます。
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