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売れないマンションの相続放棄をするべき?実家の例

2021年11月8日

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売れないマンションを相続放棄できないか考えるようになったのは、親が資産価値の低いマンションに住んでいるためです。

相続の発生時には相続放棄が考えられますが、デメリットも大きいものです。

うちの場合の相続の困った点をお知らせします。

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売れないマンションの相続

現在80代になる両親は田舎にあるマンションに住んでいます。

一方私は10年前には、母と離婚後の父所有の戸建を売却。

その際に大変苦労をしたことから、次の相続の時にはできるだけスムーズに進むようにと準備中です。

マンションの売却が困難

マンションの売却は戸建以上に困難です。

また、マンションの場合の問題点は相続後すぐに管理費の支払いが必要になるという点です。

今からそれがとても心配なのですが、この場合の不動産の所有者はあくまで親。

一番の困った点は、所有者である親本人が高齢のため、相続時の想定できる問題をよく理解でいていないというところにあるといえます。

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相続人は誰か

まずうちの場合は、親が再婚ですので、私の母の方は私と弟が相続人となります。

そして、義理の父の方は父は初婚で子供がいないため兄弟が相続人になります。

しかも、両親と父の兄弟は親交がほとんどなく、私の弟は事実上音信不通状態です。

なので、もし、一人でも連絡が取れない人が生じたり、相続に関して同意が取れない場合は相続それ自体が出来ません。

両親が一度に亡くなった場合もそうですが、通常はそういうことはないので父が亡くなって母が残った場合、私が母を引き取ったとしてもマンションは、相続登記のできない空き家のまま、売れないということになりかねません。

問題はマンションの管理費

次の大きな問題は、マンションの管理費と固定資産税、月額にして約3万円と、税金6万円です。

両親と親交があるのは私だけですので、相続時にはマンションの管理費や固定資産税などの支払いが私に回ってくると思います。

相続の話し合いがつかないのであれば、支払いや管理だけを私が一人ですることになりかねません。

「そんなことはないだろう」と思う方は身内に恵まれた方です。

費用がかかると相続人が不仲に

約10年前に父親が亡くなった時は、弟は見舞いも介護もまったく関わらず、葬儀だけに来て遺産を半分に分配。

ところが、その後の家の売却の際には返事をしてこないという状態になりました。

家が欠陥住宅で、道路が私道の持分なしと判明、到底売れないということが分かったからです。

弟のような例は稀ですが、相続後に費用が発生する不動産はいらない苦労を招きますし、それが相続人同士の不仲の招くことがあるので注意が必要です。

資産価値の低いマンション

もしそのマンションが資産価値があるのなら、私が単独で相続をして売却をすればいいことになりますが、今の時点で売買の価格は最大で300万円です。

そもそも、このマンションは畑の真ん中に建てたようなマンションで、駅からは徒歩で1時間以上かかり周辺は農村で過疎化が進んでいる、そういうところなのです。

もちろん売れればいい方でこのまま経年劣化が進めば、売れない事態も当然起こり得ます。

相続放棄とその費用

このマンションが売れないとなったら、東京のにぎやかなところに住んでいる義父の身内は、当然、相続をして管理費を支払い続けるというようなことはないでしょう。

兄弟3人と、その子供たち、そして、孫がいればその孫も合わせて10人前後が、相続放棄の手続きをとると思います。

これを母に言うと、「いいじゃない、相続放棄してもらえば」というわけです。

しかし、相続放棄には、お金や手間がかかりますし、簡単なことではありません。

相続放棄の費用は、一人3万円程度、たくさん集まれば、やや安くはなるとはいうものの、人数が多くなれば、それだけでも大変な金額です

相続放棄後の管理人と予納金

そして、物件が、とうとう売れない場合には、裁判所で代わりに物件の管理を続ける管理人の選定をしてもらう必要があります。

その際に、管理の予納金というものが、最低なら10万円から、おおむね50万程度で最大で100万円までかかると言われています。

それを怠り、マンションを相続した場合は、10年で500万円ほどの出費がかかることになります。

どちらにしても費用が掛かるのですが、手続きを怠ってはいけない部分なのです。

仕組みとしてはこういう風になっているわけですが、つき合いがあるならまだしも、つき合いのない身内に、それらの負担がかかることを知っていて、そのままにしておいていいのでしょうか。

費用が掛かる以上、私なら絶対に許せないことです。

もし、それが事前にわかっているのなら、相続放棄分とその手間賃を含めた金額を親族の代表者に前もって渡しておき、「いざというときは、これで頼むよ」くらいは言っておくべきではないか。私としてはそう思うのです。

そして、ろくろくる付き合いもない親戚に十分な謝礼もなしに依頼をするくらいなら、現在、売れるうちに売る方がいいに決まっています。

知識がないとはいえ、今の住まいが”粗大ごみ”となるということを母は理解はしています。

それならば、その物件を親族に残すということは、やはり避けるべきなのです。

相続放棄させるくらいなら家を売却するべき

そもそも、相続放棄というのは、遺産を負債が上回る場合の措置のことで、要は、借金がある場合は、それを受け継がないようにというのが、相続放棄の目的です。

そういう措置が必要だということは、要は現時点で親本人に借金があることと同じことです。

借金が支払いきれないまま残ってしまったというのなら、同情できる部分もありますが、今ならマンションの売却ができるのに暮らしを続けたい、そのしわ寄せが結果的に別な親族に行くというのは、どうしても合点がいきません。

本人たちにしてみれば自分の家なのになぜ親類のために、わざわざお金をかけて住み替えなければならないのか、という理屈もわかります。

しかし、だからと言ってそのために費用を誰かに負担させればいいということではありません。

特に家のケースの場合は、相続人が養子縁組をしていない配偶者の子どもと兄弟だからです。

困ったことに、このような複雑な事態に対しては、既に80歳になってしまった今では、親の方には良い知恵はおろか理解も及ばないようです。

そして、「自分の家なんだから住んでいていい。死ぬまで住みたい」という自明な事柄が、揺らがなくてはならないような、現在の不動産事情についてはもっとたくさんの人の意見や知恵が聞きたいものだと思います。

 

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