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私道をめぐって不動産業者とトラブルに【売却体験16】

2017年9月5日

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空き家 ホームクリーニング 売却 水回り

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親の家を売る体験をブログにまとめました【実家売却のブログ】

相続人が音信不通となり、共有持分の売却で撃った実家、まだ共有持分の売却を行う前、何か手立てがないかと、地元の不動産屋に相談の際、実家の空き家の見分に来てもらったことがありました。

その時初めて屋根に雨漏りの跡を発見し、多額の修繕費が必要だと気が付いた時点で、家屋の専門家の見積もりに入る前に、結局仲介を依頼しないことに決めたのでした。

空き家の庭木剪定とホームクリーニングで15万円


庭木については、その、中央不動産の方で断るより先に見積もりを行い、庭木だけで12万円、その他にもホームクリーニングが3万円位だったと思います。

長く放っておいた空き家を仲介で依頼するときには、最低限、それらの費用が必要です。売却するなら、水回りがきれいに見えなければ、まず絶対に売れません。

しかし、うちの場合、さらに建物の補修が加われば、100万円を越えてもおかしくはありません。

費用をかけたとしても売れないこともあると考えて、というより、それ以前に相続登記もしていないものに、お金をかけて依頼はできないので、結局共有持分の会社を探して売却が決まったところでした。

中央不動産には断りを伝える時には、菓子折りを持って、事務所に出向きました。

 

私道持分の取得だけやりたいと要求

私道 持分 なし 近所 取得 購入

ところが、パリス不動産への売却のための表題登記の準備をしている時に、中央不動産の社長から電話がかかってきました。

「お宅の前の私道の持分の取得について、他の3軒に聞きましたら、皆さんやるという方向になっているのですが、ななみさんも加わりませんか」

実家に接道する道路が私道であるということについては、中央不動産にも説明してありました。そして、社長が、私道の所有者である鈴木建設と連絡を取って、私道の取得も行ってくれるということでした。

しかし、私は空き家をパリス不動産に売ることにしたので、以前掛け合っていた鈴木建設に私が再度電話を入れて、「家の持ち主が変わるため、今後パリスと交渉を継続してもらいたい」と伝えてありました。
そして、パリスの方が相手に電話もして、「無料で譲ってくれることになりました」と言っていたのです。

私道に接道する4軒一緒が条件

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そして、私道の持ち主である鈴木建設の方は、「権利は無料で譲るが、私道に接する4軒すべてで行ってもらいたい」というのが、取得の条件であったのです。

そもそも、私の方は、私道の件も含めてパリスに売ることにして、その上での買取額ですので、私道のことだけを、他にお願いするということにはできません。

そのように説明したわけですが、社長が納得しないのです。

社長:「それなら、他の3軒は私がやります」

私:「とんでもない。4軒まとめて、というのが、最初からの条件なので、3軒だけで、という交渉はできないと思います」

ところが、社長の方は、もう他の3軒に話して、たぶん契約書を先に交わしたのでしょう、引っ込みがつかなくなったらしく、

「別々でもいいんじゃないでしょうか。東京の不動産などより、地元の私の方が何かと便宜がいいと思いますので」

などと言い出す始末でした。

私道だけやると言い張る社長に手を焼く

私の方は依頼はできないのはもとより、せっかくパリスに買い取ってもらえることになったのに、私道の方で話がつかなくなったらたいへんだと思いました。

元より、私が持ち込んだ話なのですが、他の家は他の家で依頼する権利はあるので、社長にやるな、ということもできません。

私が電話口で、何とか止めさせる方法はないものかと言い迷っていると、社長が

「だって、お隣の田中さんは、分譲地を買った時に、私道の分のお金を払ったと言っていますよ」

と言い出しました。

田中さんの家は、一度土地を仲介で売りに出したことがあるのです。なので、てっきり私道のことを知っているのだろうと思って、私が電話できいたのですが、田中さん本人は、「私道のことは全く知らない」、しかも扱った不動産会社も、道路については、何も言わなかったということでした。

それと、私の父は土地を買った時の領収書から図面からすべてを保管していたわけで、その中に私道のことについて書かれた書類がないかと、何度も調べたのですが、そういうものは見当たらなかったのです。

なので、私は社長の「お金を払った」と言うのには一瞬びっくりしました。しかし、よく考えてみると、それは私の反対をねじ伏せるための、その場の方便であったろうと思います。

もし社長の言う通りであれば、私道の権利分を払っていながら、手続きがされていなかったということになるわけですが、もし依頼をしたとしたら、通常は登記簿上で最後に確認をすることになるので、田中さんが知らなかったということはないわけです。

結局話が合わないまま、両方が受話器を置かざるを得ませんでした。

実家空き家はトラブル続き

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普通は、売買に関係せず、私道のことだけを「うちの会社で手続きしますが、やりませんか」などとは言わないと思うのです。権利は無料と持ち主が言っているので、お金が動くのは、登記費用と手数料、その3軒分だけです。

あるいは、地域の不動産取引が減って、社長の方はそんなことでもやってみたくなったのかもしれません。

そもそも、私が依頼はしないと言った時にも、相当勧められましたし、わずかな糸口でも仕事に結びつけようとするのは、あるいは仕事熱心というべきなのかもしれません。

元より同じ団地の人ではあるので、山を切り開いて作った分譲団地内に私道があるということの特殊性がわかって、身近に感じているのも間違いはないことなのでした。

しかし、私の方は、最初から頼んでもいないことなので、そんなことならば、言わなければよかったと後悔しきりでした。

せっかく売れることになったのに、また厄介なことが起きてしまった、どうしようかと、また眠れないことになってしまいました。

買い手が決まってからもトラブルが次から次へと絶えず起こり、その都度頭を抱えながらも、気持ちを立て直し、立て直しして進んでいったのです。

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