賃貸アパート大手、レオパレス21の深山英世社長が退任することが決まりました。
ニュース速報よりお伝えします。
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レオパレス21深山社長退任へ
賃貸アパート大手、レオパレス21の深山英世社長(61)が6月に退任し、宮尾文也取締役常務執行役員(59)が社長に昇格する人事を固めました。
同社はアパートの施工不良を巡る問題で、2019年3月期に巨額の特別損失を計上。
2月に公表した380億~400億円からさらに拡大した連結最終損益が690億円となり、業績が大幅に悪化。
創業家出身の深山社長が経営責任をとって退く形となり、再建を急ぐということです。
深山英世社長は、レオパレスを作った創業家深山祐助氏の甥にあたります。
深山祐助氏は、現在は息子が社長を務める別な会社の取締役を務めています。
ニュース要点
- レオパレス21は、2019年3月期の連結業績予想を下方修正
- 施工不良問題などが響き、純損益が690億円の赤字になると発表
- 売上高は5050億円に、営業利益は73億円に、それぞれ予想を引き下げた
- 最終調整のため、深山英世氏が退任、新社長に業務を引き継ぐ
新社長宮尾文也氏 経歴
宮尾 文也(みやお・ぶんや) 1990年(平2年)レオパレス21入社、16年取締役執行役員。18年から現職。
――以上、日経新聞
レオパレスアパート施工不良発覚の状況
最初に公表されたのが界壁等の不備によるアパートで、その時の総数が1324棟でした。
レオパレスアパート法令違反1324棟1万4千人引っ越し要請の異例事態
その後の、自治体の調査で判明したものが、1895棟ということになりました。
レオパレス施工不良物件一覧 1895棟173自治体 国交省行政処分へ
現在レオパレスの公表しているのは、14599棟に施工不良ということになっています。
レオパレスアパートの施工不良数1万4599棟に増加 調査物件の7割
レオパレスの最新の施工不良
また、5月に入って新たに、アパートの配管貫通部に穴があった物件が確認されています。
レオパレス再度建築基準法違反か 配管貫通部に「穴」で火災の恐れ
レオパレスの経営状況
レオパレスの経営状況については、2月時点の特別損失は434億円と公表。
その時点で、レオパレスは「昨年末時点の現金預金は892億円」と言っていました。
しかし、2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、純損益が690億円の赤字になることも、昨日発表しました。
2月時点の予想
レオパレス施工不良アパートで「特別損失434億円」経営不振に?
レオパレス施工不良1ヶ月 行政処分と営業停止で経営悪化どこまで
さらに、アパートオーナーに融資をしているレオパレスメインバンクのりそな銀行も窮地に陥ると予想されています。
レオパレスの主力行「りそな銀行」に1兆円焦げ付きリスク『選択』見出し
りそな銀行は大きな銀行ですが、それ以上に地方銀行への影響も懸念されています。
レオパレスアパートオーナーのローン総額2兆円で地方銀行へも影響か
費用増加の理由
今回で4度目の修正となる、下方修正の理由は、全52のアパートシリーズのうち10シリーズを優先的に調べていたが、残りのシリーズの調査が進んだ結果、不備のある物件がさらに拡大。
補修工事に関する損失の引当金が117億円増えたということです。
累計で547億円、さらに、空室の増加によるアパートオーナーの損失の補填(ほてん)に伴う費用が96億円ということです。
入居者が居なくても、アパートオーナーに家賃は支払うというのが、サブリース契約ですので、収入がなくとも手持ち資金で支払いが続けばさらに苦境に陥ります。
レオパレスの今後 オーナーに支払う家賃は月々232億円 3か月で資金ゼロに
売上高、営業利益とも引き下げ
2019年3月期の連結業績予想は売上高は5050億円に、本業のもうけを示す営業利益は73億円に引き下げ。
引き下げの理由は、補修工事の費用以外に、補修対象のアパートの入居者募集を停止していることでその分の収益がないことが響いたといいます。
レオパレスの業績予想と深山社長退任の本日のニュースは以上です。
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