みんあの実家を売却前の片付けは大変な作業です。
一人で無理をして日数をかけて片付けするなら、費用がかかっても片づけを請け負う業者に依頼するのがおすすめです。
またハウスクリーニングは実家の売れ行きにも直結するので、必ず行いましょう。
実家の片付けのスムーズな進め方をお伝えします。
目次
実家の片付けが売却前に必要な理由
実家の片付けに手を焼いている人は少なくありません。
高齢者だけが暮らした家は長年の間に堆積した不用品があふれかえっていたり、ほとんどゴミ屋敷と化しているところもあります。
困るのは実家を売りに出すとか、解体をするとかという時に、片付けが視野に入ってくるときです。
期限がなければゆっくりでいいのですが、急ぎとなると毎日片づけに通って1カ月してもまだ終わらないというようなことが起こります。
この記事では、実家の片付けと一口に言っても何からどのように進めて行ったらいいのか、役に立つよりよいやり方をお知らせします。
実家を片付けるときの4つのポイント
実家を片付けるときのポイントは下の通りです。
- 片付けのスケジュールを立てる
- 処分するものを決める
- 家具や家電 アイテム別の処分方法
- 売却前ならハウスクリーニングも
一つずつ説明してきます。
片付けのスケジュールを立てる
実家の片付けを始めるにあたっては、まず大まかでいいので、どのように進めるのかを頭の中でシミュレーションしておきましょう。
あらかじめ考えられるのは下のようなことです
- 回収業者と日にちを合わせる
- 自治体のゴミ回収の日を調べておく
- 売却が決まったら余裕をもって
- 土日だけでも無理ないスケジュールを
特に回収業者を入れる時には、決めた日にちのスケジュールに従って片付けをすすめなければなりません。
自治体のごみ収集日に出すものがあれば、ゴミの日に合わせて実家を訪問する必要も出てきます。
売却の時には、期日に間に合うように余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
また、片付けに費やするのが土日だけなら「どの日に行うのか」を決めておき、片づけをスムーズに進められるようにしましょう。
処分するものを決める
片付けとは言っても家族それぞれの物品に対する思い入れは違います。
他の相続人にも協力してもらったり立ち会ってもらうのが一番いいのですが、日にちを合わせるのもたいへんです。
協力が難しい場合でも連絡を入れて、特に取り分けるものがある場合はその希望を聞いておきましょう。
片付けにかかる費用を見積もりする
もう一つ大切なのは、不用品の処分にお金がかかる場合、それを誰が負担するのかはあらかじめ決める必要があります。
後から請求する金額だけを告げた場合は、トラブルになる可能性が大です。
これでは片付けをする人が一生懸命手間をかけても、苦労が報われることがなくなってしまいます。
先に業者に見積もりを出してもらい、それを目安に大体の費用を告げておくことがいいと思います。
【実家の片付けの体験談】
私が最初に実家を片付けた時は、父が亡くなって落ち着いたころでした。
家屋は上が4部屋ある37坪と当時は大きめの2階建ての家で、とにかく不用品が多かったので「捨てる」ことに多くの時間を費やしました。
実家は車で10分以内の距離だったので通うことは難しくありませんでしたが、一人で行ったので片付けは果てしないものでした。
片付けの期間
片付けの回数は、片付けの回数自体亡くなった後とその10年後の2回行いました。
一方、片付けの期間は、業者を入れてもトータルで数カ月はかかったと憶えています。
ゴミ収集所に自力で持ち込み
着なくなった衣服はリサイクルショップに2回に分けて自分で持ち込みました。それは数千円くらいになったと思います。
その他、燃えないゴミはごみ収集所に、これも自分で持ち込みしました。当時は無料でしたので、持って行く手間がかかっただけで済みました。
片付け業者にも依頼
そのあとは業者に初回の依頼しました。
知り合いの何でも屋さんだったのでかなり安く済みましたが、3人がかかりで、まるまる2日はかかりました。
作りつけの家具以外は、全部捨ててもらい、費用の総額は10万円くらいだったと思います。
その後は間を置いて、さらに最終的に再度業者に依頼しました。
袋ゴミや残っていた本の処分を入れると、やはり10万円かかりました。
庭木他について
庭木の剪定と処分、ハウスクリーニングについては、家屋を買取ってもらうことになっていたので不要でした。
実家の場合は、父が90歳近くで認知症を患いながら一人で住んでいたので、ほぼゴミ屋敷に近い部分があったと思います。
トータルの費用
業者に依頼しなければ到底片づけられるものではありませんでしたので、比較的安く頼めてよかったと思います。
とはいえ、安いと言っても20万円ですので、実家の片付けにはある程度の費用がかかることは計画しておいた方がいいですね。
自力でも相当頑張りましたが、結局処分の段階で業者は欠かせませんでした
後から思うに、少しくらいのごみ処分を一人でしたところでたかが知れていました。
最初から貴重品だけを取り分けておいて、残りは全部、業者に依頼してしまった方が苦労が少なかったと思いますし、費用もそれほど変わらなかったと思います。
家具や家電などの処分方法
台所にある家電は普通のゴミに出すことはできませんので分別が必要です。
ここでは、アイテム別の処分方法をご紹介していきます。
本・衣類などは業者買取できる
本については業者買取もできます。
取りに来てくれるように依頼もできますが、ただかなり数がないと地方では頼めない場合もあります。
たくさんあるように見えても業者からは「少量」ということが少なくありません。
できれば暇を見て、自分で車に積んでリサイクルショップに持って行く方がいいと思います。
量が少ないといくらにもなりませんので、縛って捨ててしまっても大して変わらない場合もあります。
仏壇・神棚など
仏壇や神棚は実は普通にごみに捨ててしまってもかまいません。
しかし、そのまま捨てることに抵抗がある場合は処分に困るものでもあります。
信仰している宗教によっては、処分の際に儀式が必要なこともあり、数万円程度はかかります。
他には仏壇や神棚は、ごみ集積所に持って行かずとも不用品回収業者に買い取ってもらう方法もありますので相談してみましょう。
エアコン・冷蔵庫など家電
家電の多くは買取業者が買い取ってくれます。
不要となった家電は自分でゴミにはしてられません。
家電リサイクル法によって家電小売店に引き取ってもらう必要があります。
エアコンは使用できるなら大抵はそのままで大丈夫です。
売却前なら取り扱いの不動産店に相談してみましょう。
一般ごみの処分
一般的な家庭ごみも大量にあった場合は、ごみ収集の日に一度に出すことができないため、収集日に合わせて実家を訪問するか、またはごみ処理場に持ち込むこともできます。
ちなみに回収業者に頼んだ場合は、1袋いくらという計算になり、数量ではっきり計算できるため大変な場合は頼むことがおすすめです。
遺品整理業者に依頼するのがおすすめ
普通に生活をしている家のゴミと、実家の片づけは大きく違います。
ゴミだけを片付けるのと、家にあるものをすべて処分するという場合は、量と規模が違います。
個人的に思うにはまず自分一人だけで片付けようというのは難しいです。
毎日ゴミの仕分けだけを延々していると気がめいってしまうこともあります。
なので、できるだけ安く片付けしてくれる業者を選んで依頼するという方法がいちばんです。
ごみの処理業者はかなり大雑把な算出で実際よりも高く請求するところもあるので、一社だけに最初から頼んでしまうのは注意が必要です。
まず数社に見積もりを依頼して金額が適正かどうかを見極めることが大切です。
その中からどの業者に依頼するか決めるようにしましょう。
家の売却前は残置物は処分
家を売却するには、家の中にあるものは必ず処分をしましょう。
これまで中古住宅の購入で何度も見てきましたが、今住んでいるうちは家具があっても仕方ありませんが、空き家の場合は家が古いことが多いの要注意です。
使い古しの家具が家と共に写真に写っているとイメージが悪くなってしまいます。
亡くなった人の使っていた物があると、家自体がいかにも”お古”となってしまいます。
また視覚的な効果としても、家具があると部屋が狭く見えてしまいます。
逆に家具がない部屋の方が、入居後の配置もシミュレーションがしやすくなります。
自力での処分が難しい場合は、売却を依頼する不動産店に依頼しても方法を考えてくれますので、指示があった場合はよく相談してみてください。
ハウスクリーニングについて
これから売る家にハウスクリーニングなんて、と思われるかもしれませんが、ハウスクリーニングはほぼ必須です。
専門家のハウスクリーニングは、素人では及びませんで想像以上の効果があります。
ハウスクリーニングで売却につなげる
特に必要なのが水回り、台所とお風呂などです。
特にお風呂は古いと不衛生に見えるので、見た感じが清潔かどうかで売却の際は印象がまったく違ってきます。
要となる場所がきれいであれば、他の部屋は何とでもなるものです。
少なくても水回りは入念に、その他の部屋はざっとでいいので掃除を依頼すれば売却につながる可能性も高まります。
関連記事:
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片付けたあとの実家は売却がおすすめ
片付けた後の空き家はすぐに売るのならともかく、所有している間は管理が必要になります。
空き家管理の方法
実際に自分で空き家を管理するには、下のようなことが必要です。
- 週に1度は換気をするのが望ましい
- 水道栓をひねって水を通しておく
- 雨漏りや補修の点検をする
- 庭木の剪定と草刈り
- 郵便物の撤去
毎週、毎月のように実家に通うというのはかなり大変なことです。
最初は頑張ってしようと思っても、年数が経つほどに管理も間遠になってしまうのは致し方ないところです。
管理業者に依頼する方法もありますが、そもそも空き家の管理には、年間55万円がかかるといわれています。
関連記事:
空き家の維持費用は年間55万円 一覧表で試算を示します
また業者に依頼したとしても、空き家の老朽化は防げるものではありません。
そこで雨漏りが見つかったとなると慌てて売ろうと思っても、売れなくなります。
いったん空き家となった家は資産価値が残っている間に速やかに売却をすることがおすすめです。
売却については、下の記事をお読みください。
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