家を売ろうとして不動産会社が内見に来ることになった場合、どの程度の掃除は必要でしょうか。
遠方にある実家空き家の場合などは特にそこに行く時間が取れないこともありますね。
売却のための査定前の掃除や片付けについて、実家を売った主婦のこれまでの体験からお知らせします。
目次
実家が査定を受けることに
実家を売ることになった。不動産会社の人が査定に来ることになったが、掃除や片付けをした方がいいだろうか。実家は長く空き家だったので心配だ。 |
お答え
結論をいうと、掃除や片付けをすることで価格が上がることはありません。ただし、査定後に仲介での売却をする場合は購入希望者が家を見に来ることが考えられますので、その場合はハウスクリーニングをすることがおすすめです。
答えの根拠
私の実家と夫の実家の査定は何度も受けましたが、土地や建物の相場はおおむね決まっています。査定額は100万円単位ですので、掃除の有無で価格が変わることはないと言えます。
再度言うと、掃除をしても建物の価値が上がって価格も高く査定されるということはありません。
この記事では下の3つを中心にお伝えします。
この記事でわかること
・査定前の家の掃除は不要
・購入希望者の内見の際は必須
・礼儀として気持ちよくお迎えする程度の配慮はしたい
一つずつ解説していきますね。
査定前の家の掃除
査定前の家の掃除をどうするかは誰しもが考えるところだと思います。
この記事では、実際に査定を受けた私が主婦目線での体験をお知らせします。
査定を受ける家は?
査定をする家はどのような家でしょうか。
それによって必要となる片付けにも大きな違いがあると思います。
- 空き家
- 現在住んでいる家
査定を受けるのが空き家の場合
築39年の空き家であった実家は何度も査定してもらったことがあります。
畳の部屋に不動産業者を案内した時は、業者の方は
失礼します
と断ってから、畳の上にスリッパのまま上がりました。
つまり、空き家の場合は汚いとは言わないまでもどうなっているのかわからないわけで、いくら掃除をしようが「掃除をしました」といっても意味はないということをその時感じました。
この不動産会社の人は女性の担当者でした。ちなみに夫の実家を含めて査定に来た人の半分は女性でした。
男性だと靴下のままでも平気という人もいるかもしれませんが、それはあくまで個人の好悪のことで、価格の査定に直結するようなことではないでしょう。
査定を受ける家が空き家の場合は、どのようになっているかは見た目だけではわからないこともあります。
シロアリがいる場合も、乱暴に上ったら床が抜けるような家もありますので、不動産店が歩きながら注意をしているのは、畳の汚れだけではないのです。
査定のポイント
そもそも、不動産店の査定のポイントというのは、我々が新しい部屋を見るのにきれいか汚いか見るようなものとは違います。
あくまで売り物としたときにどうかということですので、中古住宅として利用する場合には耐久性や老朽化の度合いがポイントとなります。
それには、そもそも内装はほとんど関係がありません。いくらでも入れ替えが聞くからです。
それ以上に問題となるのは、外壁や屋根、構造、それと一番の問題はシロアリかもしれません。
シロアリについては、不動産会社の担当者ではわかりません。
というのも床下にもぐらなくてはならないので、必ず専門の業者が見ます。
家の査定のポイントは我々が考えるようなところではないと思います。
査定の前の片づけは
同じ空き家である実家の査定を受けた時は、不用品や家具の一部は後で捨てようと思ったゴミも含めてそのまま置いてありました。
これらは査定の際にも支障。というのも、外から家を見ただけで私の立ち合いなしに決まったからです。
築39年の家はそもそも資産価値は0円です。
壊すかリフォームして再販するかのどちらかです。リフォームの場合の最大の問題はシロアリです。なぜかというとシロアリのある物件を販売するのは瑕疵担保責任と言って、法律にかかるため損害賠償を請求されるからですね。
あとあと尾を引く問題は、目先の埃ではなくて、全然別な、しかも床下の見えないようなところに存在するわけですので、余計なところに気を回す必要はなさそうです。
査定を受ける家が居住中である
査定を受ける家が、現在住んでいる家だったとしても条件は上と同じです。
ただし、査定には直接関係はなくても、その場合は見てもらう方の人の側に、これは見せたくないというものが色々あると思います。
たとえば、布団が寝たままの状態になっていたり、あまりにもお風呂場が汚くなっていたりすると、気が引けるというような場合です。
あくまで見せる側の気分の問題ですが、そのような場合はやはり掃除は必要になってくると思います。
他にたとえば、部屋の真ん中に女性の下着が置いてあったとしたら、部屋に入りにくいと思う人はもちろんいます。
こちらも見る側が遠慮を感じない程度に片づけておく方が安心だと思います。
居住中の家の査定の例
夫と住んでいた家を売りに出した買取の査定の前のことです。
特に掃除の必要はないとはわかっていましたが、やはり大切に住んでいたという雰囲気が出るようにきれいに掃除はしました。
あくまで見る人への礼儀の問題ですが、ベッドの上の布団は、畳んで押し入れにしまいました。
査定というよりは、単に礼儀と配慮の問題だと思います。
ハウスクリーニングはおすすめ
不動産店の担当者や業者が来る際には、基本的に掃除も片付けもいらないということはお話ししました。
しかし、査定後に購入希望者が見る内見・内覧がある場合は、できればハウスクリーニングを入れるのがおすすめです。
プロの掃除は素人とは違います。とくに水回りがきれいになっていると印象が格段に違うと言います。
水回りのお風呂や洗面所などは、リフォームで交換をすることがほとんどなのですが、それでもきれいにしておくと、他のところも含めて丁寧に使っていたという印象になります。
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片付けは家の撮影前に
中古住宅の売却の場合は、人が来るより先に不動産店の方で写真撮影を行うことが多いです。
その家を見に来ようという人は、まず、写真を見てから見に来るかどうするかを決めます。
なので、写真撮影は実際の内覧よりも、さらに大切です。
撮影は担当者がハンドカメラで行うことが多いですね。
その際は細かい埃や汚れは移りませんので、細部ではなくて大きな部分への注意が必要です。
不要なものを片付けるのは持ち論ですが、家具の配置や調度品などと合わせて工夫をするだけで印象は各段にアップします。
高いものを置く必要はありませんが、感じよく、できればおしゃれに感じよくスタイリッシュに見せるのが大切です。
査定時の対応
人が来る場合は、掃除はともかく、不動産店の担当者といってもこれから売却でお世話になる相手でもありますので、通常人を迎える常識的な配慮は必要です。
家がきれいきたないではなくて、相手への対応が感じが良い方が今後も相談がしやすくなりますね。
最低限用意したいのは、特にスリッパは必要だと思います。
それと、私の実家の買取の査定の時は庭から見ただけで終わったのですが、あとで
「草がすごかったです」
と言われたことがあります。
査定の際は必ず庭を見ますので、家の中よりも外に出てみていることが多いのですね。
なので余裕があれば最低限、歩く通路分だけは草を分けておくといいと思います。
片付けを業者に依頼
なお実家の場合は、住んでいた父が亡くなった後に一度不用品回収の業者に来てもらいました。
父は高齢で一人で住んでいたのでほとんどゴミ屋敷だったですね。
こうなると近所から苦情が来ることもあります。
トータルで10万以上はかかりましたが、どうせ一度は依頼しなくてはならないのなら、ゴミ屋敷レベルの家は早めに頼んでおくことをおすすめします。
査定前の掃除についてのまとめ
査定となるとどうしても神経質になりますが、購入したい人が見に来るのと違って、不動産店の人にはそれほど気を使う必要はありません。
気後れせずにしっかり査定してもらい、よりよい売却につなげていきましょう。
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