売却体験

公営住宅のメリット 老後を迎えた両親はマンションを売るべきか

公営住宅に住むということは、不動産の資産価値が低下した現在では、一つの選択です。

高齢の両親がマンションを売って、公営住宅に入りたいという、うちのケースについて調べたこと、経験したことを書き留めていきます。

家と資産価値

高額のローンを組んで家を買っても、いざ売却となったら、こんな嫌がりするどころか資産価値が著しく落ちているというのは現代の不動産取得の大きな問題です。

これから家を買おうという人には当然の状況なのかもしれませんが、親の代には土地を買った場合には、10年も経てば倍になるという認識がごく当然のことでした。

しかし今、はごく一部の都市部を除いて、家を買っても必ずしも値上がりしない、それどころか著しく資産価値が半減する、もう家は買わないほうがいいという極端な意見まであるぐらいです。

それ以前に、もちろん、余分な不動産を所有しているというのが、一番困ることです。

時制に合わせての家の売買は、致し方ないところといえます。

 

両親が公営住宅を希望する理由

先日、マンション住まいの両親から、今のマンションを売って公営住宅に入ったらどうだろうという相談を受けました。

母がそのような希望を持つに至った理由は、様々ですが、おおむね次のようなことに集約されます。

  1. マンションの管理費を年金で払う負担が大きい
  2. 郊外の家は運転をやめた高齢者は住めない
  3. 売れないマンションを相続させたくない

一つずつ考えていきます。

マンションの管理費が老後に負担となる

まずは、マンションの管理費の高さが一番でしょう。

両親は築30年の分譲マンションを購入、20年近くそこに住んでいます。

しかし老後になって月々の管理費と修繕積立金約3万円を支払い続けることに不安を抱くようになっていました。

というのも、現在80代の両親は、だいぶ前から年金暮らしをしているのですが、二人とも自営業で年金を全額納めていなかったので、年金額が低いのです。

二人で暮らしている間はともかく、管理費が支払い続けられるのかどうかが心配になったと言います。

郊外にある不動産は老後に不便

さらにマンションとはいっても都市部ではなく、畑のなかに立っているようなマンションですので、 車の運転が出来なくなってからの生活の心配もあるといいます。

母は免許を返納したいというくらい、車とは縁遠くなってしまっていますので、父が運転をやめたら、車には乗れません。

そして悪いことに、公共交通であるバスは、だいぶ前からは医師になってしまっています。

売れないマンションの相続

もう一つは、そして自分たちが死んだ後の相続の懸念です。

うちの場合は父と母は再婚で、母の子供が私ですが父には子供がおらず、父が亡くなった時には父の親類が相続、また、母が亡くなった時には私が相続をすることとなりますが、地方のマンションはその頃に売れるかどうかも定かではありません。

母は「後に残る人に迷惑をかけたくない」ともいいます。

そこで、マンションを売って、どこでもいいので引っ越したいが、80歳を過ぎて家を買うわけにはいかないので、公営住宅に入るのはどうかという相談でした。

 

公営住宅に入るメリット

母が公営住宅がいいという理由は一つならずあります。

一つはもちろん家賃が安いということ。

公営住宅は収入に応じて家賃が決まります。両親は年金生活で、年金額がわずかなので、その限りにおいては低所得者の部類に入ると思います。

もう一つは民間のアパートだと、高齢者が契約がしづらいということにあります。

大家さんの方は孤独死はできれば避けたいところですので、断られるところが大半です。

そして、母のいうように、死後は部屋は返せばよく、空き家となって後に残る心配はありません。

公営住宅のメリットまとめ

  1. 家賃が安い
  2. 高齢者でもOK
  3. 使用後の住居が空き家にならない

 

公営住宅のデメリット

そこで依頼を受けた私は、公営住宅をざっと見てみることにしました。

築年が古い公営住宅

公営住宅は古いものになると、昭和50年代に建築されたものもまだ残っています。

母は古いところでも構わないとはいいますが、住み始めてまもなく取り壊しになるような事があっては困りますので、その点は確認したほうがいいかもしれません。

エレベーターの有無

そして内装の古さよりも問題は、空いている部屋が3階以上であるのに対して、エレベーターが設置されているところが少ないということです。

これからの建物であれば、エレベーターが設置されるところが多いと思いますが、古い建物にはそれがないので、高齢者が住むときの一つの障壁となっていると言えます 。

公営住宅は郊外が多い

さらにもうひとつ、自治体によっても違うかもしれませんが、母の市にある公営住宅は、どちらかと言うと土地が空いている郊外に多く見受けられます。

必ずしも目の前にお店や病院がある所ばかりではないので、周辺環境とバスの利便性を必ず確認する必要があります。

そして公営住宅の入居に関しては、いつでもどこでも希望するところに入れるというわけではなく、それなりに条件の良いところは競争率が高いのですぐに入れるというわけではありません。

持ち家を売った後すぐ入居できない

そして、もう一つ、持ち家を売って公営住宅に入りたいという場合は、引越しのタイミングがどうしてもずれが出ます。

公営住宅は持ち家がある人は入れないことになっているので、家を売却したという証明がなければ、申し込むことはできません。

なので、家を売ってすぐ引っ越しできるということはあまり考えられないので、売却後のつなぎの仮住まいも考えなければならなくなると思います。

我が家の誰もが公営住宅については経験がなく分からないことも多いので、私が該当する市に行って説明を聞いてくるということになりました。

マンションを売る方については、今ある管理会社が売買を行っていますので、そこに依頼するということになると思います。

もしこのマンションが売れれば、夫と私、両方の両親の持っていた家の売却は3つ目となります。

今回もできるだけがんばって行ってみようと考えています。

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