売れない家の特徴というのはどのようなものでしょうか。
実家が売れないとき、あるいは相続する家が売れないのではないかと心配になった方のために、売れない家の特徴をまとめます。
家の状況は自力では改善できない点もありますが、売れない家の特徴を知っておけば早めの対処で高値での売却を成功させることができます。
目次
売れない家の特徴はある?
売れない家の特徴の一つは、まず築年が経っていて古いということ。さらに家だけに問題があるのではなくて、車庫スペースの有無や家に入る道路もチェックポイントとなります。
答えの根拠買取業者が買い取れない家というのがあり 事故物件、欠陥住宅、車庫スペースがない家がそれに当たります。
他にも、再建築不可物件、家だけではなく接道の問題がある家や未登記の家も当然売れません。
そして何よりも、それらの条件を満たしていても、築年の経過した古い家は買い手にとって魅力がないため、問題がなかったとしても売れないことになります。
売れない家の条件は、実家の買取を依頼した時に買取業者に直接教えてもらったものです。
この記事では売れない家はどのようなものか体験をもとにお伝えします。
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売れない家の特徴
空き家を買い取ってリフォーム後に再販する不動産会社や建築会社があります。
これらの会社は確実に売れる家しか買い取りません。
買取業者が最初から売れないので買い取れないとしている家というのがあり、実際会社の支店長クラスの人に教えてもらったことがあります。
その条件が下の3つです。
- 事故物件
- 欠陥住宅
- 車庫スペースがない家
これらの条件について詳しくは下の記事に記しています。
さらにその他にも下のような特徴も追加できます。
- シロアリ被害のある家
- 雨漏り被害がみられる家
- 旧耐震基準の家
それぞれの記事で確認してください。
上の2つ、事故物件と欠陥住宅は、所有者の方でもおおむねね把握できる問題です。
以下はそれほど思い当たる問題がないのに売りに出しても売れない家の特徴をさまざまな観点から考えていきましょう。
売れない家の特徴8つ
売れない家の特徴を上げると下のようなものが考えられます。
- 車庫スペースの不足
- 道路と段差がある
- 階段がある
- 周辺が坂
- 接道が私道のみ
- 家の築年が古い
- 周辺に空き家が多い
- 価格が高過ぎる
特徴1車庫スペースが不足
車庫スペースが原因で売れないというと「うちは車庫はあるよ」という方もおられると思いますが、地方では問題になるのがその数です。
車庫スペースが最初からない家はもちろん売れませんが、買い手にとっては車庫スペースが1つ、すなわち車が1台しか入らないという家を敬遠する人がいます。
結婚前の子どもと同居していて車が4台必要だという家庭もあるので、車庫スペースが2台あっても足りないという家庭は、地方には少なくありません。
最低でも2台あるのが望ましいのです。
特徴2 道路と段差がある
買い手の希望により駐車場を増設できる家の条件というのがあります。
その場合に問題になるのが、道路と家の土地の段差です。
昔の家はわざわざ土を盛って道路よりも家を建てる土地を高くするほうが高級感があって良いとされていました。
そのため、郊外型住宅地の団地でも価格が高く設定されているところは、そのように作られている宅地が多いのですが、これが今では売却のときの支障となる場合があります。
縦列駐車の家の実例
夫の実家は車庫スペースは2台ありましたが、縦列駐車となっていました。
現在分譲される家は庭をつぶしても全面を全部車庫スペースとするため、複数台のための縦列駐車の車庫というのはほとんど見られません。
当然車の出し入れが面倒になるので、経験者は敬遠する人も多いようです。
段差がある家は買取で低価格に
上記夫の実家の例で見積もりに来てもらった業者の方から下のように聞きました。
車庫を3台分以上に増設するため、土地を道路と同じ高さにしなければならない手間と費用がかかります
この場合の買取の業者は更地にして新しく家を建てるのが目的で、そのような買取業者の方には実家の条件だと高く買い取ってもらえないことがわかりました。
最終的に、買取先を変えてリフォーム再販業者の方に売却をして解決しましたが、買い取る相手によっても求める条件が違うことが価格に反映します。
買取といっても一社でなく、いろいろなところに査定を依頼して実際に金額を聞くことが大切です。
関連記事:
家の買取価格がいくらか判明 実家の売却体験記
特徴3 階段がある
もう一つ、車庫スペースだけではなく、居住者の利便性から階段を登らないと家に入れない家は売れにくいという問題があります。
若い人には全く想像もできないことですが、門のところにたった数段の階段があるだけでも、高齢者になると登りにくい、家に入りにくいこととなるのです。
手すりがないと登れないという人もいますし、荷物を持ったら登れないということもあります。
実際私と夫もまだ50代ですが、家に入るのに階段が必要な傾斜地の家を見に行って断念したことがあります。
住んでいる人にはそれほどでないように思えても、家の写真に段差があるのを見ただけで敬遠する人は少なくありません。
特徴4 周辺が坂
もう一つ、家の敷地がフラットでも家に行くまでが坂道である。または、駅から歩いてくる途中に傾斜があると、利便性は著しく落ちることになります。
これは不動産サイトで売り家の説明を見ると「平坦地」と記されていることが多いので、逆に「坂道」はやはりそれだけで売れない方の部類になってしまいます。
これらの問題は、家が小さいとか間取が好みでないといった、あとから改善できる条件ではありません。
なので、坂や傾斜地にある家は、結果として売れるまで時間がかかる可能性が高いです。
特徴5 私道
ヤフーの知恵袋などに「持分なし私道の家が売りに出ているが、買ったほうがいいかと迷っている」という質問が出ることがあります。
私道のすべてが問題なわけではありませんが、接道する道路が持分なし私道である場合は、その家を売るのは極めて難しいと思います。
私道と融資の問題
というのは、買うときやリフォーム時、その後の新築時に、私道だと融資が下りる条件外なので、ローンを組まないでいい人しか買えないからです。
他にも、水道の工事や通行に支障が出ることもあります。
私道かどうかのチェック
また、不動産店では確認しないで売りに出すこともありますので、私道の状況は自力で事前に確認をした方がいいです。
法務局に行くかネットの公図等から確認は容易にできます。
※持分なし私道の家・土地の売却方法はこちらの記事に
再建築不可物件かもチェック
接道が私道である、幅が狭い道路の場合は、再建築不可物件であることもあります。
再建築不可物件の場合は仲介では売りにくいことになるので、この点も早めのチェックが必要です。
特徴6 家の築年が古い
仲介の場合に空き家が売れない原因で最も多いものは、築年の古さだと思います。
特に問題がなくても、買う方にとってその家や土地に魅力がなければ、買い手が欲しいと思わないのです。
さらに最近は価格がさほど変わらないリフォーム済み住宅が多く出ているため、築年の古い空き家はますます売れにくくなりました。
それらに対抗するため、自分でリフォームをするというわけにはいきませんので、そのようなリフォーム再販業者に直接売るのが早道と言えます。
特徴7 周辺に空き家が多い
特に郊外型住宅地に多い問題で、家が古い上に同じ地域に他にも売りに出ている家が多くあるという場合があります。
このような状況は、購入希望者の方はネットで見ているので既にわかっているのですが、売りに出す方の所有者はまったく気にしていないことが多いものです。
買う方の希望者である知人に
〇〇団地には空き家が多いんですね
と言われて初めて気がついたという話があります。
同地域に売り家がたくさんあれば条件の良い方から売れていきます。
競争が厳しい場合は、古い家、特徴のない家、少しでも条件の悪い家は比較の上、売れないまま残っていくのです。
築年賀30年以上で一度もリフォームしていないままで、他にさして特徴のない家というのは、買い手にとってはほとんど魅力がないということは覚えて置いたほうが良さそうです。
特徴8 家の価格が高い
売れない理由が元々の条件ではなく、設定した価格が高すぎるということもあります。
高く売れた方が所有者も不動産会社も儲けが大きいので、 価格を高めに設定することが多いのですが、売れないとなればそのままではいつまでたっても売れませんので見直しが必要です。
空き家の売却で儲けようとしてはいけないというのは、空き家の専門家も助言することです。
売れない家は業者買取で売却
これまでの例を見ても、1年、2年と年数が経っても売れない家は、ある日思い出したように売れることはほとんどないように思えます。
また、そこまでの維持費用がかかると、所有していることでマイナスになってしまいますので、売れない場合は買取業者に売却をするのがおすすめの方法です。
家の買取業者による条件の違い
先に書いたように段差があったり、駐車場がない家は買取業者でも買わないこともありますが、同じ条件でも買取る業者もいます。
私の実家は最初に見積もった2社には断られましたが、別な会社2社には買い取るという返事をもらえました。
実家の場合は特に欠陥住宅、私道持分なしの家でも最終的には買い取ってもらえましたので、すべての業者買取がだめなわけではなく個々の会社の基準にもよります。
ですので売れない家も諦めることはありません。
ネットから業者に出会う道はいつでも残されていますので、どんどん査定を依頼してみてください。
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