松本明子さんが売却に苦労していた実家の空き家が、とうとう640万円で売れたそうです。よかったですね。
タレントとしても有名な松本さんの空き家売却の方法はどんなものだったのでしょうか。
松本明子さんの空き家が売れるまでをまとめてみました。
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松本明子さんが実家空き家を売却
松本明子さんのご実家の場所は香川県高松市にあり、ご両親が建てられたものです。
当初の費用は2000万円。木造の一戸建て、築45年5DK。
査定の金額や売り初めにも購入の希望があったことなどから、比較的利便性の良い場所にあったとも思われます。
高齢になった両親を松本さんが東京に呼んだため転居、27年前の時点で空き家となりました。
その後、ご両親の亡くなったのは10数年前。そこから松本さんの長い苦労が始まりました。
この記事は空き家と訳あり不動産の買取が専門、年間問い合わせ件数が6千件超のアルバリンク社の松本明子さんのインタビュー記事からまとめました。
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松本明子さんの実家の概要
松本明子さんの実家の概要は以下の通りです。
売却後に買った方が住んでいる画像の掲載はできませんが、市内から8キロぐらい離れた徳島寄りの新興住宅街にあるごく普通のお宅だったようです。
築年数 | 45年 |
所在地 | 香川県高松市 |
間取 | 5DK |
購入金額 | 約2000万円 |
所有者 | 両親 |
空き家の期間 | 27年間 |
売却の最終方法 | 空き家バンク |
築年が45年を超えているというのはさすがに厳しいですね。
いわゆる築古物件の部類になり、古い家を買いたいという人はあまりいないので買取の方がおすすめかもしれません。
松本明子さんの実家の管理については、ご両親の意向がおおきく、亡くなる前にお父さんが
高松の家を守ってくれ
と言い残されたため、松本さんがそれをほぼ遺言のように思い維持をされてきたとのこと。
そもそも東京から高松への飛行機の移動になりますので、それだけでもさぞ大変だったことと思います。
松本明子さんの空き家があった高松市の場所
高松市は香川県の県庁所在地です。
距離にすれば711kmありますが、飛行機なら1時間ちょっとで移動できます。
多忙な松本さんは主に飛行機で実家に通われていたようです。
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高松市の実家に通うのがたいへん
松本さんは年に2、3回は夫婦で高松に帰って、窓を開け空気を入れ換えたり、掃除をして実家のケアを継続。
しかしそのうち維持費に加えて体力的な問題が・・・
とうとう、
もう50歳になりましたし、通うのもキツい…
と、体力的にも、状況に限界を感じて売却を決意されたといいます。
高松市の実家までの交通費
松本さんの場合は東京都から高松市までを飛行機で移動していましたので、家族で通ったとしたら数万円はかかります。
さらに、空き家の維持費用は年間55万円という試算があります。
松本明子さんの維持費は月額にして27万円だったそうですね。
そのうち、7万円が交通費を含めた移動にかかる金額として、残りが20万円。
トータルで年額にすれば320万円にもなります。
そしてそれが積もり積もって最後に計算した時には、途方もない高額になってしまっていたのです。
松本明子さんの実家の維持費用の総額は1800万円!
松本明子さんの実家の例で驚くのはその維持費用の大きさです。
築45年5DKの物件にリフォームを行ったため、そのリフォーム費用が620万円、そして東京から通う交通費、水道代など、空き家を25年間維持するための費用は、総額で1800万円にも上ったというのです。
思わずため息が出そうな数字ですが、松本さんがタレントさんだからと言えばそれまでですが、あまりにも高額ではないでしょうか。
2千万円があれば地方なら新築の購入も可能な金額ですので、普通の生活レベルの人では到底負担できるものではありません。
単に家の維持のためには支払いが難しい金額といえます。
もし、松本さんが相続をしたその時にすぐに実家を売っていたらどうだったでしょうね。
1800万円は、そのまま残り、売却益40万円を合わせても2500万円近くが手元に残った計算になります。
松本明子さんの実家の査定金額
さすがにこれ以上は無理と思った松本さん、とうとう地元高松市の不動産業者に買い取り額として査定を受けました。
その時の金額は200万円ということでした。(’17年7月28日放送の「爆報!THEフライデー」より)
あまりにも安い価格に松本さんはびっくりされたようです。
高松市の地価相場が5万円
その理由はまず高松市の土地の周辺の相場が坪5万円というものでした。
100坪の土地でも500万円ということなので、これは仕方ありません。
もう一つの理由は、追加のリフォームに300万円かかるため、と業者の説明があったそうです。
築年数の古い空き家は、リフォームをしないとなかなか売れないためです。
家は620万円のリフォーム履歴あり
ここでちょっと疑問になるのですが、松本さんはそこまでで620万円をかけて家のリフォームを行っています。
追加のリフォーム300万円とはどこだったのかが気になるところです。
空き家の必須のリフォームはお風呂とキッチン洗面所などの水回りですので、トータル300万円というのはどうやらその当たりかなと思われますね。
ただし、買取業者によってはもう少し高く買い取るところももちろんあります。
どうせならその時点でスマホでできる一括査定で査定してもらうとよかったですね。
松本さんは実家を空き家バンクに登録
200万円では維持費1800万円をチャラにするには至りません。
結局、買い取りをあきらめた松本さんは高松市の空き家バンクに登録しました。
空き家バンクに登録しても売れない家ももちろんあるのですが、松本さんの家はおそらく立地が良く一度リフォームをしているために空き家バンクの中では見た目も良い方だったのでしょう。
空き家バンクで売却が決まるまで
空き家バンクにある家というのは、平均的にはたいへん古い家が多く、その割に価格はそれほど安くありません。
松本さんの家は結局空き家バンクで最終的に売却が決まりました。
売れるまでの日数がどのくらいかかったのかはわかりませんが、最初の査定から7か月後ですので比較的短期であったと思われます。
松本さんの家はかなり良い条件で買主にとっても魅力的な物件だったのが良かったようですね。
空き家バンクでも売れない家もある
空き家バンクにせっかく登録しても売れない家もたくさんあるようです。
万が一空き家バンクでも売れない場合は買取、または譲渡の方法もあります。
成約率はそれぞれ9割と8割を越えますので、必ず手放せます。
-
家土地の買取⇒アルバリンク社の【訳アリ物件買取PRO】
-
譲渡で手放す⇒「みんなの0円物件」
譲渡は0円ですが、買取の方は必ず現金化できます。
松本さんの家売却の希望額と実際
当初の松本さん側の売却希望額は680万円でした。
最初の買取の査定は200万円。
その後空き家バンクに登録後の売れるまでの途中で、不動産業者から購入希望、つまり買取の申し出があり、その時の金額は335万円でした。
買取の額としてはちょっと安いですね。たいていの相場は7割と言われていますので。
空き家の買取の専門会社でないと買取額が下がってしまいますので注意が必要です。
そしてその後、高齢者のご夫婦が640万円での購入を希望したので、最終的にその金額で売却の話がまとまったということです。
なんと、最初の200万円と3倍以上の差がありますね。
最初の査定で売ってしまわないでよかったですね。
絶対に一社だけ、不動産店一か所だけで売却を決めてはいけないですね。
希望の価格に近付くまでインターネットの査定なら何社も比較することが可能です。
買取の一括査定なら、6社から10社の比較ができます。
他にも、
不動産買取の一括査定のおすすめサイト5つ
松本明子さんの実家の売却額一覧
松本明子さんの売却額の推移をまとめると下のようになります。
査定元 | 売却方法 | 金額 |
不動産店A(地元?) | 買取 | 200万円 |
不動産店B | 買取 | 335万円 |
空き家バンクでの売却額 | 仲介 | 640万円 |
こうしてみると、買取と仲介では仲介の方が高く売れることがわかりますね。
それから、買取であっても業者によって、100万円以上の価格の差があるということです。
ここから導き出される結論は
・築年が45年の地方の家でも売れる可能性はある
・まず仲介から試して、売れなければ買取に
・業者の提示する価格は業者によって大きな差があるため、複数の会社、複数の方法を当たる
松本さんは実家の売却を失敗したと語っているようですが、売却の時には十分成功していると言えますよ。
築45年の家が640万円で売れるというのは、地方ではすごく良い方だと思います。
関連記事:
空き家の仲介と買取の売却の違い
松本明子さんの実家売却のケースに学ぶ点
そもそも空き家や不動産を相続した人の負担を少なくするためにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。
松本さんのケースで見えてくるのは下のような点です。
遺言や親の意向は絶対ではない
松本さんの場合には、お父さんから「家を守れ」という遺言がありました。
身内としては聞いてあげたいと思いますし、自分の育った家でもあれば手放したくない気持ちはわかります。
しかし、松本さんはお仕事をされている人だから費用をかけて維持ができましたが、一般の人が親にもらった家を1800万かけて維持するなどは、通常はとてもできることではありません。
仮にぼろぼろになって放置というのでは、遺言の意を満たすものではないでしょう。
実家について親と話し合う
その土地に家をもらって住みたいというのでなければ、まず、親が生きているうちに意向を伝えて話し合いをするべきです。
松本さんの場合でしたら、親の死後にすぐ売ったとしても10年のロスは避けられ、その上1800万円マイナスにならずに済んだのです。
あるいは、そもそも親が東京に転居した時点で売っていたとしたら、今の売値の600万円台もあと数百万円は高く売れたかもしれません。
維持費と合わせて、あともう一つ家が建てられるくらいは残った計算になります。
実家が売れにくい場合
「遺言」をする親の方は家を残したいといっても、不動産状況が当時とは違うということを知らないことが大半です。
親の世代の人は買値よりも安くしかならないということがわからないことがあります。
また、固定資産税と合わせて、空き家の維持管理にお金がかかるということ、あるいはそのまま買い手が見つからないことがあるということを夢にも思っていないわけです。
現在の相場を知らない親にはそれを説明してあげるのが先です。
松本さんも、松本さんのお父さんも、あらかじめ「維持費が1800万円かかる」ということを知っていたら、果たしてどう考えられたでしょうか。
これからはそういう想定も必要になってくるということは、憶えておいたほうがよさそうです。
実家=資産を守るのは子の役目
そして何よりも、家は親の財産なので子供が儲かる儲からないではなくて、生前から親の資産が価値あるうちに守るということが重要です。
特に高齢になってくるとお金に疎くなりますので、金銭の管理をすることは子供の役目でもあるのです。
たとえば、金利が1円しかつかない銀行と100円つく銀行があると知っているとしたら、1円の銀行にお金を預けたままにする人はいませんよね。
利息どころか、持っているだけでマイナスになっていく家を放置するのはそれと同じです。
それが分かった上で売りたくないという場合は親子の意見が合う限り維持すればいいのですが、たまたま不動産市況に無知だったために苦労する人が後を絶たないのが現状です。
まとめ【空き家はとにかくすぐに売るのが得策】
土地や空き家は売るならお金に変わるうちです。それでできるだけ高く売れる間に売りましょう。
資産価値がゼロになってから売りに出すというのは、いちばんもったいない方法で、売るということが見えているなら早く売らなければ売る意味がなくなります。
「売る」というのは、土地がお金に変わって初めて「売った」ということになるのです。
そしてもう一度言うと、松本さんのように家が「売れた」というのは、地方においてはうらやましい方の事例です。
空き家を売りたい場合はできるだけ早めに売るのが得策です。
まずは、空き家の価格を早めに査定してもらい、高額の売却につなげていきましょう。
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