孤独死 相続

孤独死の後始末 身内がアパート・マンションで一人亡くなった時の引き取りと費用

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孤独死 引受人 相続

 

今年初め、叔父が都内のアパートで孤独死を遂げました。
姉である母は、正月早々悲しい知らせを受け取ることになりました。

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突然の警察からの電話

 

叔父は若い時に離婚しており、息子が2人おりましたが、行き来なく1人で暮らしていました。
自営業で一時はかなり羽振りも良かったのですが、景気が傾いてからは暮らしが難しくなり、母との連絡も途絶えていました。

そしてある日、警察から突然の訃報が母に入りました。叔父の枕元に残されていた携帯の一番最初に、母の名前が残っていたためです。

 

姉である母が遺体の確認に

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亡くなってから、ある程度日にちが過ぎているということで、母と母の夫とが急いで警察の遺体の確認に行くことになりました。
「弟に間違いありません」とは言ったものの、母に後で言わせると、長く会ってもていない上、痩せて人相も変わっていたので、何だか誰だかわからないような、不可思議な気持ちだったといいますから、おそらくひどく動揺していたに違いありません。

警察では、事情が聞かれ、遺体発見の様子が告げられて、部屋から警察が持ち出した貴重品を母が受け取って帰ってきました。そして、遺体をできるだけ早く警察から外に運ぶように言われて、母がそれを葬儀社に手配しました。

ところが、離婚していた叔父には息子が2人いるわけなのです。私は警察から戻ってきた母から次第を聞いて、驚きました。

息子がいることをなぜ警察に言わなかったのか、と聞きましたら、母はそれを小さい声で言ったそうなのです。ですが、母の方には母子家庭で育った息子たちに今更、父の死を告げるのもかわいそうかなどと、気を回し、身寄りなく亡くなったかわいそうな弟を自分が引き取ってあげたいとも思ったのですね。

その上、警察が早く遺体を動かすように言ったので、それ以上強く主張できないで、葬儀社の手配をしてしまったというわけなのです。

 

遺品と遺体を受け取るのは相続人

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孤独死をした人であっても、直系親族の身内が居る場合は、その身内の許可を取らずには、事後処理はできません。

なので、警察での遺体確認や事情聴取の際は、その人が行くべきなのですが、そうでなく別の人が引受人として行った場合には、いちばん近い身内は誰かを間違いなく伝えないといけません。

叔父の場合は、誤って母が引き受けてしまった後、私が警察署の担当の刑事さんに連絡を取りましたが、警察の方では、事件性もなく、その書類の処理がすべて済んでしまった。なので、最初からやり直すことはできない、したがって遺体をまた警察の方で引き取ることもできない。そのような返答でした。

 

直系親族の息子の住所がわからない

 

そう言われても、私たちの方では、息子さんが居る以上、勝手に埋葬もできないが、何しろ居所がわからない。なので、区役所の福祉課に電話をして聞いてみました。

職員は警察に掛け合ってくれましたが、警察の方はいったん身内として名乗り出てしまった以上、処理が済んでしまった、もう警察の担当ではないという堂々めぐりとなりました。

福祉課の最終的な回答は、そのような場合、亡くなった人の兄弟も相続人である、なので、火葬等には関与して差し支えない。
そして、遺骨は渡せるなら渡した方がいいが、遺品の管理を含めて、遺族への連絡など、そのあとのことは大家さんがやるべきことで、うちの方でやらなくてもよいということでした。

 

孤独死の事後処理に必要な費用

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自宅ではなく、賃貸住宅のアパートやマンションで身内が亡くなった場合は、費用が発生することもあります。その費用は以下のようなものがあります。

 

滞納した家賃は保証人が支払う

叔父は亡くなる前数か月は出かけられないような状態であったらしく、家賃も滞納してしました。通常はそれはアパートの部屋を借りる時の保証人が支払うということで、身内には支払い義務はないということでした。
ただし困ったことに、叔父の場合は保証人は、数年は知人に頼んだものの、最後の書類の保証人の欄は、直接自分でその人の名前を書いていたということがわかり、その場合は保証人にも支払い義務はないということになりました。

 

故人の物品の処分や部屋の清掃

まず物品の処分ですが、これは相続財産となるので、第一の相続人に連絡が付かない限り、勝手に処分はできません。基本的には、母にも大家さんにもできないことになります。
なので速やかに相続人に連絡を取らないことには処分が進まない場合が出てきます。

 

リォームが必要になる場合も

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物品の処分には、当然費用が掛かる場合もあります。あとは、亡くなった状態によっては、清掃やリフォームなども必要になってきます。

病死ではなく、自殺や変死など、状態によっては事故物件ということになりますので、今後の家賃が下がったりもしかねません。

その損害と費用がどのくらいになるのか、誰に請求されるのかが、最も心配なことでしたが、低額なら大家さんが敷金などから支払い、高額の場合は大家さんが遺族の相続人と相談になることが多いようです。
もちろん、遺族の方は、法律的には「相続放棄」をすることもできます。その場合は遺産があっても受け取れなくなりますが、かかった費用を請求されることも免れると聞いています。

叔父の場合は、家賃の催促に来た大家さんが部屋を開けて入って、死亡に気が付いたということでしたが、死亡後それほど日にちが経っていなかったせいもあって、そもそもリフォームの必要はありませんでした。

孤独死であっても相続人以外は遺品や遺産は受け取れない

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相続人は通帳などで預金を確認し、あれば個人の財産から、滞納した家賃や、死後の部屋の清掃代などをそこから負担し、清算することができます。
もし、故人に預貯金など遺産がなければ、相続放棄することも可能です。

逆に、うちの母のように、遺体を引きとって埋葬してあげたいと考えたとしても、基本的には相続人でなければ、遺体や遺産、遺品を受け取ることはできません。

なので、いくら善意で名乗りを上げたとしても、大家さんとの交渉はできないので、必ず相続人を探す必要があります。

 

相続人の居所を探す作業

 

大家さんは家賃の滞納や経費がかかった場合は、請求する権利がある債権者となるので、第三者であっても故人の親族の住民票請求の申請をすることができます。

しかし、うちはうちで、母が警察の事情聴取で身元引受人や相続人を誤って伝えてしまったため、遺骨や遺品、通帳などを、警察に代わって叔父の子どもに渡さなくてはならなくなり、子どもの住所を探す必要がありました。

所有者不明の土地のところでも書きましたが、名前と以前の住んでいた住所がわかれば、住民票や戸籍謄本などを使って調べることができます。
自分で探すのが大変な場合は、司法書士などに相談してみましょう。

 

息子の住所がわかり遺骨を託す

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結局、叔父の離婚前の住所K区でまず叔父の住民票を請求して子どもの名前の確認、それから子どもの名前で住民票を請求して、今の住所がわかりました。

その際は電話番号はわからないので、不動産屋さんが自宅まで何度か足を運んでくださいました。そして、うちの電話番号を伝えたので、母に連絡があり、無事遺骨と遺品を渡すことができました。

母は、何しろ弟ですので、火葬の費用は息子さんには請求せず、さらに埋葬に予想される費用も包んで渡したそうです。

息子さん、私の従弟になりますが、両親の離婚後、母子家庭で苦労して育ったと思います。
なので、一切費用を負担させずに終えることができて、母ともども喜びました。

亡くなった時の叔父の枕元には、幼くて別れた息子の写真が残されていたそうです。
それも従弟に伝えまして、息子の手に叔父の遺骨を抱いてもらうことができました。

さびしく悲しい出来事でしたが、それが叔父の良い供養になったと思うことが、身内の孤独死を経た私たち家族の唯一の慰めです。

 



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