空き家買取

実家を売る罪悪感 知識が深まれば解消できる

2023年6月10日

※当サイトは広告を含む場合があります。読みづらかったら申し訳ありません

実家を売ることに罪悪感を感じるという方は多いようですね。

長年住んだ両親の家に誰しも愛着を感じるのは誰も同じですので、それが裏返しになると罪悪感に転じてしまうのでしょう。

しかし家の管理や維持というのは想像以上に大変です。

罪悪感がやわらぐように実家を管理後に売却するまでの体験談を含め、実家売却の考え方をお知らせしていきます。

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実家を売ることに罪悪感を感じる

土地,田舎

実家を売ることに罪悪感を感じるという方は多いようです。

実家を売却するのに、さびしい、悲しいという感情は自然のことだと思います。

その上に一部の方はそれにとどまらない感情を感じておられるのですね。

ただし、結論を言うと実家を売るのには罪悪感を感じる必要はないと思います。

実家を売るのが良いか悪いか以外にも、実家の維持にはもっと別な大きな問題があるのです。

実家売却が寂しい時の考え方

 

家の維持には費用がかかる

ストレス

まず、家は、そこにただあるだけにしておく場合でも、かなりの費用がかかります。

実家として住んでいる時には、子どもの立場ですので何の支払いもないのでわかりにくいので、そのまま持っていたいと思う気持ちもわかります。

ただし実際には家の維持にはかなりの費用がかかります。

戸建の場合はアパートやマンションとは違い、維持費用が必要です。

逆にマンションの場合は、置いておくだけでも管理費と積立金の支払いが必要です。

これらはどちらも月に1万円ずつなどという生やさしいものではありません。

空き家の維持費用は年間55万円 一覧表で試算を示します

実家の固定資産税

まずは、固定資産税です。

実家の固定資産税がいくらくらいか知っていますか。

普通の土地と家屋なら年に5万円から20万円くらいが一般的です。

家の評価額は年々落ちますが、それでも急に半額になるというようなことはありませんので、ほぼ変わらない額をこの先ずっと支払うことにとなります。

相続した実家の固定資産税が大きな負担

土地の固定資産税

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家を壊したとしても土地があれば土地の税金がかかります。

また、家がない場合の土地の税金は、家があったこれまでとは違って最大6倍程度増えることになります。

空き家を解体すると固定資産税が6倍に!

空き家の税金が変わる

これまでは家の解体をすると税金が6倍になるため、多くは家を空き家のまま残しておくのが通例でした。

しかし、税制度を変えて、空き家のままにしておいても税金を増やすという京都の自治体があります。

これからはこのような自治体も増えていくと思われますので、注意が必要です。

※解体費用の詳細については
田舎の家の解体費用はこのくらい 安くあげる方法もお知らせ 

実家が空き家となった場合

実家が空き家であった場合の管理費用は、ほとんどの人が予想していないものです。

空き家の維持管理のための費用は、最低でも年55万円はかかるとの試算があります。

雨漏りの予防が必要

その他にも、外壁塗装は理想的には10年に1回は行いたいところで、人が住んでいない場合でもやらないと外壁や屋根からの雨漏りが起こりがちになります。

その費用もざっと100万円以上はかかります。

シロアリ被害の予防

もし、その途中でシロアリ被害が見つかったりしたらどうでしょう。

家を売却するという場合、シロアリ被害がある家はそのままでは売れません。

シロアリ駆除にも最低でも数十万円はかかります。

経年劣化の雨漏りの方はそれでは収まらないことが多く、家によっては屋根の葺き替えが200万円くらいかかります。

築40年を超えた家はこれらのリスクは想像以上に高いです。

今住んでいる家以外にもう一つの家にお金をかけるというのは大変なことなのです。

雨漏りをした家の売却方法

 

実家を解体する時の費用

年数が経ては家は必ず解体の必要が出てきます。

その場合の費用は最低でも150万円から200万円です。

もし、家を残す親などの被相続人が、家を継ぐ人に「実家を守りたい」あるいは「実家を守ってくれ」という場合には、これらの費用を計算し、あらかじめプールしてからではないと言えない言葉です。

実家が空き家なら維持はあり得ない

実家に罪悪感を感じている人は、それをご存じでしょうか。

極論を言ってしまうと、家を一軒空き家のまま維持できるという方は、かなりのお金持ちに限られます。

そして「実家を守ってくれよ」という両親の方はというと、もちろんそんなことは知らないのですね。

もし維持費用を知った上なら実家を管理する子どもには、余分に数千万円くらいはお金を用意しておかないと、子どもの方が困ることになります。

子どもも末代まで、場合によっては孫までも影響が出る問題です。

子どもが実家に住む場合は、住居費が節約できるので、その場合はありがたい話なのですが、空き家のまま維持をするというのは、費用対効果を考えるとあり得ない話なのです。

実家の解体で罪悪感を感じた例

 

ネットの相談を見ていたら、次のような相談例がありました。

投稿はおそらく40代女性、要約すると

50年以上住んでいた祖父母の家、両親、そのあとの自分たち兄弟が住んでいたが、兄が結婚して家を出ていき、独身の自分には不要だと思って解体、売却することにして引っ越しをしたが罪悪感がぬぐえない

私は例えば、兄弟で相続争いをして高く売れるために売ったあとでの罪悪感化と思ったのですが、この場合の罪悪感とは全く別なところにありました。

実家売却の罪悪感の理由

この方の言葉だと

土地を守れなかった

というところに大きな引っ掛かりを感じているようなのです。

実家にお金がかかるたいへんさは罪悪感を超える

この方は今の今まで実家に住んでいたというので、空き家にした期間がないため家の状態が良かったのでしょう。

なので、次々に家のどこかに”ガタ”が起き、泣く泣くお金を払い続ける羽目に陥る経験をしてないままなのです。

逆にお金をかけなかった家は、年数が経つと「もう到底ダメだな」と思えるようなボロ家と化します。

そのどちらもを見ないうちに売れたのはよかったと思いますね。

罪悪感はそれを知らない人が感じるものなのかもしれません。

松本明子さんの実家の例

こういう例を見ていて真っ先に思いだすのが、松本明子さんの実家のケースです。

松本さんの実家は、四国の高松市にあるご両親が建てた家です。

松本さんはその後高齢ん両親を東京の自分の家に引き取り、高松市の家は空き家のまま管理が続けられていました。

そしてとうとうお父さんが遺言で「家を守ってくれ」と言い残したのだそうです。

実家のリフォームで1800万円

松本さんは両親が亡くなった後、東京と四国を移動しながら実家の換気や掃除、他にリフォームなどを施しました。

そして実家の維持にかかった費用は1800万円にもなってしまったといいます。

松本さん自身はお金よりも、50代に入ってこれまでのように実家に通って用事をすること自体「もう到底無理」だと思ったそうです。

そこで、何年もかけて、空き家バンクでやっと実家を売却しました。

※松本明子さんのケースは 松本明子の高松市の実家が空き家バンクで640万円で売れた! でご覧ください。

空き家が売れない例

松本さんの場合は空き家が640万円という希望額に近い価格で売れたのでよかったのです。

困るのは実家を売ろうとしても売れない場合です。

松本さんの場合も最初業者に売ろうとしたところ、200万円と言われたのだそうです。

数千万円の家が、売るタイミングが遅れるとそうなってしまうのですね。

実家を手放したい

空き家の所有者には0円でもいいから手放したいという人がかなり多くいます。

なぜかというと上に示したように、空き家はただそこにあるだけでお金がかかるからです。

というより壊すと200万円がかかるので、とにかくそこに置いておきたいわけですが、空き家はいったんそうなりはじめると次々難題が降りかかるのです。

家が売れなくて困ったときには参考にしてください。

 実家の空き家が売れないときの方法4つ

売れない私の実家の例

私の築39年の実家の場合も、隣近所から「アンテナが落ちそうで危険なので取り除いてほしい」「瓦が壊れています」「草取りをしないとお化け屋敷みたい」「ガス漏れが起きたのでガス管の撤去をします」とたった数年の間に苦情と用事がひっきりなしでした。

もしこのようになる前に空き家を売りに出し、売れていたとしたら、少なくても1千万円前後で売れていたと思います。

遅れた時は、業者に依頼して処分をしようとすると、良いところなら数百万円で引き取るか、それを過ぎるとマイナス価格となります。

空き家の解体費用がかかってくるため、200万円で売れたとすると、200万円がマイナスされて実質0円となってしまうのです。

”実家に罪悪感”まとめ

さて、これらの体験談と事実を聞いても、実家を売るのに罪悪感を感じるでしょうか。

そうはならないと思います。

今の時代は不動産は資産にはなりません。

親の家を残したばっかりに子どもの生活が危うくなることを親や先祖は望んではいないと思います。

時代が変わったので新しい基準で家じまいを考えるべきです。

しがらみにとらわれている時ではありません。

これまでの家族の思い出はもちろん、それと同じくらい、今の自分と新しい家族を大切にしていきましょう。

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